久しぶりの失敗をしてしまいました。この失敗を皆さんと共有したいと思います。
先日エンジンがかからないというマツダ3。
バッテリーが新車から交換されておらず、健全性・充電量ともに要交換判定。
この時、ある程度のエラーコードが出ていて、それらをまとめると、バッテリーに起因するということだったので、新品バッテリーに交換。
キーの電池も交換して納車しました。
ちなみに入庫時に暗電流とオルタネーターがちゃんと稼働しているかはチェック済みです。
が、しかしまたエンジンがかからなくなってしまったというのです。
車両を預かると、やはりバッテリーが上がっていました。
何故か?その状態をすぐに再現しましたが、何か点灯しっぱなしになっていたようなヒューマンエラーはありませんでした。
ということは、車両に何か問題があるのか?
もう一度工場へ搬入して調べていきました。
今回出ていたエラーコードは以下の通りです。
この前とほぼ同じの電源供給電圧低下コードです。
いわゆるバッテリーに起因するものです。
暗電流も問題なし、オルタネーターも問題なし、消し忘れ等もおそらく問題なし。
なんで新品のバッテリーが翌日にあがってしまうのか?
調べた結果はこれでした。
- 車両制御コンピュータにおいて、ランプ消し忘れ防止チャイムの設定が不適切なため、車幅灯や尾灯等の消し忘れを認識しにくいことがあります。また、通信制御プログラムが不適切なため、パワーリアゲートを開ける操作を行うと、省電力モードに移行しないことがあります。そのため、電流が流れ続けてバッテリーが上がるおそれがあります。
- オートエアコン仕様車の空調制御コンピュータにおいて、制御プログラムが不適切なため、プッシュスタートボタンを押して電源ポジションをオフにした直後、非常点滅灯(ハザードランプ)スイッチをオフにする操作を行うと、省電力モードに移行しないことがあります。そのため、電流が流れ続けてバッテリーが上がるおそれがあります。
- パワーリアゲート仕様車の車両制御コンピュータにおいて、制御プログラムが不適切なため、用品のバーグラアラームを装着した場合、リアゲートの開閉状態を認識できないことがあります。そのため、リアゲートを開ける操作をすると、バーグラアラームが誤作動するおそれがあります。
- ボーズサウンドシステム仕様車のオーディオアンプにおいて、制御プログラムが不適切なため、音声信号が乱れることがあります。そのため、スピーカーから雑音が発生し、プッシュスタートボタンを押して電源ポジションをオフにしても鳴り続けるおそれがあります。 マツダHPより引用
このマツダ3、どうやらサービスキャンペーン該当車で、修理を受けていませんでした。
一応お客さんに聞いたところ、家の車庫に止める時、ハザードをつけて車庫入れをする機会が多いと。
ハザードスイッチを切るタイミングはプッシュスタートでOFFにした後かもしれないし、その認識はないとのこと。
実際問題、サービスキャンペーンの2に該当するものであって、これが原因としか考えられない。
マツダでサービスキャンペーンのリプロをしてもらって、その後数日預かって再現しましたが問題なく翌日もエンジンがかかりました。
このサービスキャンペーン、受けてない人は早めに受けた方がいいです。翌朝エンジンがかからないパターンになります。
気をつけてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。