オイル漏れが著しい場合は保安基準には適合しないことになっている。
オイル漏れという定義自体が難しく、その判断は個人差にもよってくるが、やはり流れて垂れてきている分に関してはNGであろう
。とくにうちの整備工場は指定工場だ。
責任問題にもなりかねない。認証工場なら、お客さんに状態を話しておいて、きれいにスチームで洗浄をしてそのまま陸事で検査が通ってしまえば問題ないかもしれない。
指定工場だとそれができない。検査をしているのもうちの工場だからダイレクトに跳ね返ってくる。
なので、認証工場よりも厳しい整備基準とならざるを得ないのである。
でもってオイル漏れだ。これがまた難しい。ある人はヘッドカバーだけだよ、という。
しかしある人はヘッドガスケットだ。という、で、作業するのは僕。みたいな・・。
実際に開けてみると、やはりヘッドガスケットだったとか、実はクランクのリヤオイルシールではなくてオイルパンだったとかそんなことはしょっちゅうだ。
最近の車のタイミングチェーンケースからの漏れが厳しい。作業工賃はかなりかかるし、車によってはとてもやりづらい。これを修理するか否かでよくもめる。
僕はオーナーに一通りのことを話して、使い方がヘビーな人には修理を強く勧めるし、ほとんど乗らないには、点検で様子を見せてくれと言うときもある。やはり最終的に決断を下すのはお客さんであるべきなので、そうしている。しかし、もうこりゃ駄目だ。
というほどオイルが漏れている分に関してはやはり修理させてもらう。
オイルが絶対にもれてこないエンジンならば良いんだけど、そうはいかないから整備士がいるのである。
オイル漏れ修理はなかなか大変だ。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。