Categories: リコール情報

町工場とリコールの対応

結構大変なリコール対応

自動車ディーラーじゃない工場が、お客さんからリコール通知が来たけどどうすればいい?と相談されることはしょっちゅうあります。

今はタカタのエアバック問題から各種リコールがかなり多い状況。

では、こう言ったリコールの対応はどのようにしているのか?

これを今回は詳しく書きたいと思います。

ディーラーが教えてくれるケースもある

親切なディーラーなら、うちの整備工場が取り扱っているお客さんの情報でリコールに該当するものをリストで作ってきてくれる担当マンもいます。

それらのリストを見ながら、こういったリコールが対象になっているのかと先に知識を入れることができます。ただ、ここまで丁寧な対応をしてくれる担当マンは僕は国産8メーカーの自動車ディーラーの中でもただ1人しか知りません。

その他の主要ディーラー7社については、当社には何の一方も通知もなし。

つまり、お客さんから直接リコールの案内が来たんだけど・・。と、相談されて初めて発覚するわけです。

リコールの案内がきたということで、ハガキを手元に持った状態で電話をしてきてくれる人もいればそうでない人もいます。

そういった場合はパソコンを開いてお客さんの車両データから車体番号を抽出し、メーカーのリコール検索ページで該当リコールを検索します。

そして内容が分かったら、一旦電話を切って販売店であるディーラーに相談するのです。

なぜディーラーに相談するかというと、そのリコールの作業を知る必要があるからです。例えば、先に予約を入れて部品が入荷してからの作業になるのか、それともすぐに着手してくれるのか。

部品を先に用意しないといけないケースは、お客さんにその旨を伝えて部品が入荷するであろう日取りよりも先延ばしした日時で予約を入れます。

そして、当社から販売店へ車両を持ち込んでリコール作業をしてもらうという流れになります。

自社で作業を認めてもらえるものもある

台数が多いリコールなどは、部品をディーラーから供給してもらって、当社で完結できるものもあります。

今でいうとスズキのイグニッションスイッチのリコールですね。これは、イグニッションスイッチを部品で送ってもらう。届いたらお客さんに立ち寄ってもらって作業をする。

車検証のコピーをスズキに提出して作業工賃をいただけるというものです。

こういった内容のリコールであるとコントロールしやすいんですけどね。

今のエアバックリコールは困ります。やはり部品が入り次第順次着工というものが多いので先に部品を手配しないといけない。

当社で販売している以上はリコールも丁寧に対応しないといけません。ディーラーとやり取りをして予約をしてお客さんに電話をするといった仲介の仕事は割と骨がおれるんです。

割り切って、リコール作業はディーラー管轄なので直接ディーラーに電話してもらえますか?と言えればすごく楽なんですけどね。そういうわけにはいきませんから。

それでも新しいリコールは次々と生まれてくるので、もはやイタチごっこなんですけどね。皆さんもリコールを抱えていたら早急に作業してもらいましょうね。

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