自動車にはマスターシリンダーが大きく2つ使われている時がある。
それはブレーキマスターシリンダーとクラッチマスターシリンダーである。
ブレーキペダルやクラッチペダルからの踏力をマスターシリンダーへ伝える。
ここからパステルの原理で各ホイールシリンダーやらディスクキャリパーへ油圧を伝える。
この油圧で、ブレーキを作動させるのだ。
マスターシリンダーとは、基本の油圧を作り出す場所なのである。
で、マスターシリンダーですが、今はタンデムマスターシリンダーを使っているので基本的に1つがもれてもすぐにブレーキが利かなくなるということはありません。
しかし、中のインナーキットが原因で漏れてきているのなら、もう一つの方も漏れてくる可能性がある。すぐにOHをしないといけない。
マスターシリンダーが漏れると、わかりやすいのがマスターバック。
マスターバックを見てみると、黒い塗装がはげてしまっているのがよくわかる。
こうなったらすぐにOHをしてあげないといけない。マスターバックもきれいに掃除して
塗装しなおさないと、錆びて穴が開いたら倍力装置が働かなくなるのであります。
まれにクラッチにも倍力装置がついている車もありますので注意が必要です。
大体大型のトラックなどがクラッチにもブースターを兼ね備えています。
マスターシリンダーも時期がきたらOHしてあげましょう。その時は、きちんとノギスなどでプッシュロッドまでの距離を計測しておく必要があります。
違うものをつけたら、ブレーキの引きずりなどが発生します。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。