この間車検で預かった、ハイゼットを見ていて思ったことがありました。
それはマニュアルシフトの位置。コラムとまではいかないけれど、通常センターコンソールにあるマニュアルシフトのレバーが、インパネの中に組み込まれていた。
これはこれで使い勝手が悪くないんですが、ミッションが乗っている位置を考えるとレバーの位置が不自然。
ハイゼットのミッションは運転席の後ろの下辺りに搭載されています。ここからインパネのシフトレバーまでワイヤーを介して、リンクロッドを介してつなげられていると。
こういう不自然なポジションについているレバーだと、リンクロッドが必要になります。
さらに言うと、そのリンクロッドには大体ボールジョイントのようなものがついていて、このプラスチックのカラーが減ってくるとシフトが入りづらくなってしまうというわけです。
FRであれば、シフトレバーの真下にミッションがある。クラッチOHするときなどはレバーを外さないとだめなケースが多いのはこういう理由。ワイヤーじゃなくて直接レバーでミッション内部を切り替える。
これならかなりダイレクトな操作感になるのです。
そこでふと考えた。バイワイヤ技術を使ってみたらどうだろう?ATやCVTのシフトレバーには今はバイワイヤを使っている車も多数ある。トヨタのプリウスなんかがそうで、シフトレバーは単にスイッチだ。
その信号を受けてアクチュエーターを動かしてシフトを切り替える。
これをマニュアルにも応用できないだろうか?できないことはないんだろうけれど、作っているメーカーはない。
バイワイヤでのマニュアルシフトが出来れば、強引なシフト操作をしても、ECUによって制御ができるだろう。
つまり、その速度域で無理であるというシフト操作をしたときには、シフトを操作してもつなげないという保護ができるからミッションが痛まなくてすむ。
まあマニュアルにバイワイヤなんかナンセンスと思う人もいるかもしれないけれど、これはこれで面白いんじゃないだろうか?
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。