車検の時に、真っ先に交換を推奨されるオイルと言えばブレーキフルードです。エンジンオイルやミッションオイルって、他に交換されている可能性があります。
しかし、ブレーキフルードはタイヤを外すタイミングで交換するのがやりやすいため、その吸水性の性質上を含めて2年ごとのタイミングで交換するのが最適です。
そんなブレーキフルードをずっと交換しないでいるとどうなるか?
今回は壊れてしまったホイールシリンダーを分解してみます。
目次
ブレーキフルードを交換しない結果
ブレーキフルードを交換しない結果、どうなるか?
ブレーキフルードを交換する意味ってなにか?一番は吸水性です。ブレーキフルードって水を含みやすい。
水を含むと沸点が下がるため、べーパーロック現象を引き起こしやすくなります。ブレーキフルードはDOT3、DOT4、DOT5と種類があります。
数字が大きい方が沸点が高いわけですが、同時に吸水性も高くなります。市販車の殆どはDOT3が入っています。
水を含んだフルードが、ブレーキ内部にあるとどうなるか?錆びてしまう。
錆て固着して待ったく動かなくなったホイールシリンダーです。
ブレーキフルードを交換しないと、中が錆びついて最終的にブレーキが効かなくなってしまう。
ホイールシリンダーもピストンやシリンダーが錆びてなければ、中身のカップキットの交換だけで修理は出来ますが、ここまでの状態になると交換しないと駄目です。
昔、どうしてもホイールシリンダーの金額を出せないからカップキットだけで修理してくれと言われてやってみた事があります。
しかし、数メートル走っただけでフルードが漏れてくる有様でした。
ブレーキフルードは必ず交換すべき!
ブレーキはとにかく車の中で一番重要な部位です。
エンジンがぶっ壊れようがミッションが壊れようが、ブレーキさえ生きていれば車は何とか停止できます。
ブレーキが効かなくなったら車を停止させるすべがなくなってきます。
特にハイブリッドなどの電子制御の協調ブレーキを採用している車はDIYで交換するのも困難なので、ブレーキフルードだけは車検時に交換をオーダーしておいた方がいいと思います。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。