自動車整備において、補機ベルトの交換や調整っていうのは日常茶飯事です。
昔はVベルトを使っていた。これはすぐに磨り減って頻繁に調整をしてあげないといけなかった。
この時は大体補機類自体をタイヤレバーなどでこじって調整するのが主流。
Vリブドベルトになると、アジャスターのボルトが現れてくる。これは、アジャスターのボルトを締め上げていけば補機類が自動的に張りの方向へ移動してく画期的なアイデだ。これでいちいちタイヤレバーをかけなくてもテンションがかけられるというわけだ。
Vリブドベルトのあとに主流になってくるのがサーペインタイン方式。つまりこれは1本のベルトで全ての補機類を駆動させようというもの。張りを与えているのはオートテンショナーだ。大体内部にシリコンオイルが封入されているタイプ。シリコンオイルの粘度で自動的に調整をしている。
今までオルタネーター1本。パワステポンプ1本。エアコンコンプレッサー1本。という感じで3本のベルトが必要だったのに対し、1本ですむから交換は楽。モノによっては10万キロくらい持つものもある。
で、話を戻してトヨタのキャミ。ダイハツのテリオスのOEMだけど、こいつのパワステ・エアコンベルトが曲者だった。使っているベルトはVリブドベルト。張り方はパワステポンプをタイヤレバーで移動させる方式。
これがなかなか決まらないのである。タイヤレバーで移動させる方式のものは、大体対角線上のボルトを緩めてアジャストさせる。しかーし、このキャミはそれが上手くいかないのだ。
どうもステーが一緒に動いているような感じだった。
最終的に何とか張りを与えることが出来たものの、たまになぞなぞみたいなものがよくある。
こういうものに遭遇するとちょっとはまってしまうのである。
僕が経験した中で一番簡単なのはオートテンショナー方式か、それともアジャスターボルト方式だ。
一番いやなのが補機類移動タイプだ。変なところにタイヤレバーをかける訳にもいかないし、困ってしまう時がよくあるのである。
補機ベルトの交換はまずはよぉく観察から。これがポイントです。
最近ではストレッチベルトですから、治具が必要ですね
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。