実家で眠っている180SXのエンジンオイルをフラッシング目的で交換しましたが、クーラントも気になっていました。
180SXに入っているクーラントは実に9年以上経過しているものです。当然普通のロングライフクーラント。スーパークーラントではありません。
こちらが180SXから抜いたクーラントです。180SXは9年前から車検を更新しないで一時抹消しています。つまり、10年くらいはクーラントを交換しない状態でした。
クーラントの交換は車によって様々です。ラジエターだけからしか抜けない車。エンジンブロックにドレンがある車もあります。
車に注入されているクーラントって5リットル、6リットルとあるのが普通です。ラジエターから抜けるクーラントってせいぜい3リットル弱くらい。
ラジエターのドレンを抜いただけではクーラントは全然抜けないということ。
そのため、有効になるのがクーラントのフラッシング。やりかたは簡単というか面倒です。
クーラントを抜いたら、ドレンを締め付けます。そして水でもいいんですがラジエターに注水する。
エンジンを回してラジエター以外にはいってるクーラントを循環させる。ATFみたいに少しずつ希釈してフラッシングしていく。
次第に薄くなっていくので、これを何回か繰り返す。できれば排出される水が透明になるまで面倒ですけど繰り返すのがベスト。
最後に本ちゃんのクーラントを入れる。
最後に入れるクーラントで気をつけないといけないのは、ロングライフクーラントだったらちょっと濃い目に入れることをお勧めします。
スーパークーラントを入れるのであれば、すでに希釈済みがほとんどです。フラッシングを真水で行っているとスーパークーラントの希釈済みを入れると結果的に濃度が薄くなってしまいます。
下手な寒冷地に行くと凍結する可能性もあります。
スーパークーラントを交換する時はフラッシングが必要にならないスパンで行うこと。スーパークーラントの寿命がきたらフラッシングなしでちゃんと交換すること。
交換しないで内部がドロドロになってしまうと、完全に入れ替える為には結構な量が必要になります。
その点ロングライフクーラントは濃度を調節できるので、若干濃いめに希釈しておけば内部の水でさらに薄くなっても大丈夫です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。