ロングライフクーラントとスーパークーラントの違いといえば、寿命が一番大きく違ってきます。
今の新車に封入されているクーラントはスーパークーラントにおきかえられています。自動車メーカーによって、その寿命は若干の差がありますが、それらを比較しても従来のロングライフクーラントの2倍以上になります。
スーパークーラントがで始めた平成10年代の初期に、自動車メーカーの講習を受ける機会があってその時にメーカーの技術者に質問をしたことがあります。
「従来のロングライフクーラントを搭載している車に、スーパークーラントを入れても大丈夫なのか?」
という質問ですね。その自動車メーカーの技術者の答えは確か
「入れられないことはないが、冷却ラインを構成している部品が若干違うから完全な性能は担保できない。使うとしても最低限全量入れ替えて欲しい。」
とこんな感じのことを返答してもらったとおぼえています。
当時スーパークーラントってロングライフクーラントに比べると、部品代が結構ちがいました。カーメーカー純正のスーパークーラントくらいしか出回ってなかったし、高かった。
それが今ではアフターメーカーからもスーパークーラントが続々と出てきています。やはりその寿命には個体差がありますが、これなら通常のクーラントを入れるのかそれともスーパークーラントを入れるのかで大いに迷ってしまう。
ロングライフクラーントが550円くらいだとするとスーパークーラントが700円台くらいから購入できる。両方が希釈済み。
寿命が2倍なのであれば、交換する手間などを考えるとスーパークーラントに入れ替えてしまうというのもいいかもしれない。
ロングライフクーラントからスーパークーラントに入れ替わってから思うことは、ウォーターポンプからの水漏れが頻繁になってきたかなと。
もしかしたらウォーターポンプのメカニカルシールなどに対する影響が、従来のクーラントよりもシビアなのかもしれない。
ちょうどタイミングベルトからタイミングチェーンに切り替わった時代でもあり、普通ならタイミングベルトと一緒に交換するウォーターポンプが、それこそ3万キロとかそのくらいで漏れ出してくるケースが多発しています。
クーラントの交換時期に、スーパークーラントに入れ替えるか?となると、やはりその辺りは副作用が出る可能性も覚悟しておかないといけないかもしれないですね。
ちょっと試してみようかなぁ。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
いつも興味深く拝見しております。最近、自分もGRS202(走行距離は5万キロ)のウオーターポンプからSLLCが漏れたので、交換しました。ご指摘の通り、SLLCが原因だと考えております。
SLLCになってから、よく漏れるようになりましたよね!?やっぱり悪影響あると思いますね。特にダイハツ系はよく漏れる・・・。