夏なので、LLCを交換しようと思いまして
買ってきたんですよ。6リットル。
こんなにいらないけどね。大体2リットルくらいでことは足りるんですが。
というわけで本日は冷却水についてです。
一口に冷却水といっても、現在では種類があります。
現在の主流のロングライフクーラント(LLC)
現在の新車の多くに充填されている、スーパークーラントです
何がちがうかというと、不凍効果は大体同じ。違いは寿命ですね。
LLCはもって2年が使用限度
対してスーパークーラントは10年、20万キロまでOKとうたっているものが多い。
これは防錆剤の中身が違いまして、
スーパークーラントは長期間使用しても、防錆効果は落ちないんだそうです。
なんでもイオンが関係しているらしいんですが。
一方普通のLLCは防錆効果は大体2年使用すると落ちてきます。
つまり長く使用し続けると、エンジンのウオータージャケットが錆錆になってしまうんです。
エンジンのウオータージャケットが錆びると詰まる。
詰まるとオーバーヒートやらいろんな弊害を生みます。
だからLLCは定期交換をしないといけまへん。
LLCをこまめに変えている車は、ウオーターポンプも結構長寿命になりますが、
おそまつな交換だとウオーターポンプの寿命も短くなります。
水冷エンジンにとって必要不可欠な冷却水。
LLCには赤と緑がありますが、
これはただの色が違うだけ。
トヨタ、ダイハツは赤のクーラントを使っていて、
そのほかのメーカーは緑を使っています。
赤くーラントは汚れがわかりやすい。
緑クーラントは漏れがわかりやすい
などといった視覚的な効果があるだけで中身は同じです。
お好みでどうぞ。
さて、LLCを選ぶ際、値段はそんなに高価なものをチョイスする必要はありません。
チューニングエンジンにつかう冷却効果の高いLLCは別として、
待ちのり、峠にしようというくらいなら普通のものでよし。
では何を基準にえらぶか?
それは
製造年月日
これは大切だよ。
前述したとおり、LLCの防錆効果の寿命は大体2年間。
つまり製造年月日が古いLLCは避けたほうが無難ということですね。
おそらくエンジンの熱によっての劣化の影響もあるので、
駄目とはいえませんが、製造年月日は新しいのをチョイスするのがいい。
結構見落とし勝ちな店なので、ショップでチェックしてね。
LLCを交換するときは
ヒーターを全開の位置にしておいて、エア抜きを慎重に行うこと。
エア抜きのブリーダーのついているエンジンでは、きちんとマニュアルに沿った
エア抜きをしないとヒーターがきかなくなります。
大体はラジエターキャップからのエア抜きでいいんですが、
マツダの旧型のボンゴトラックなどは、
運転席の下にエア抜きのブリーダーがあり、ここからもエア抜きをしないと
いくらキャップでエアをぬいてもヒーターまで水が回らずに、ヒーターが効かなくなります。
サーモスタットを同時に交換する際は水漏れにも注意すること
以前カプチーノのサーモスタットを交換したときに、ガスケットがよくなかったのかどうか
知らないけど漏れてくるんですよ(笑)
というわけで、今年はきちんと冷却系のメンテナンスをしようと思っています。
今は汎用でもスーパークーラントが安くなってきたのでこちらをお勧めします。
結構奥が深いLLCですが、最低2年ごとの交換。
MHOは毎年変えています。
熱い夏に備えて、あなたもLLCを交換しましょう。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。