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リフトアップが大変な車は整備士泣かせ

リフトアップが大変な車があるのをご存知ですか?この手の車は整備士泣かせと言われています。

車を整備する時、その大半は車を持ち上げることになります。タイヤ交換から下回りの整備など。リフトアップしなくてもできる作業は逆に限られてくるくらい。

ワイパーゴムの交換とか電装品取り付けなど。

ジャッキアップとリフトアップは意味が違う

ジャッキアップとリフトアップではまた違ってきます。

ジャッキアップは車のどこか一部分を持ち上げることです。使う道具は当然ジャッキ。パンタグラフジャッキやガレージジャッキ。このジャッキアップに関して言うと、車の車高が極端に低くない限りはそんなに大変じゃありません。

車の下回りには頑丈な部分があります。リヤがリジットアクスルなら、デフの部分で持ち上げたり、フロントはセンターメンバーなど固い部分を使ってガレージジャッキで持ち上げる。

これがリフトアップになるとどうか?

リフトは車の左右から足をかけて持ち上げます。リフトの足を固定する部分が問題になる。

写真のような軽1BOX。大変です(笑)

まず自動車メーカーはジャッキアップの場所を指示していますが、それはあくまでジャッキアップ。リフトアップポイントじゃない。

一番いいのはサイドシルをきちんと硬く作っている車。2柱リフトなら、サイドシルの部分にウレタンを噛ませてジャッキアップするのが早い。

ですが、ちょっと前の軽1BOXなどはサイドシルが柔らかい為、車重に耐えきれず曲がることがあるんです。

とりあえずリフトアップしないと話にならないのに、リフトアップするまでの時間に10分くらいかかってしまうというのが現状。

こういう車が多いんですよね。日産のノートとか当時のマーチはちゃんとリフトアップのポイントがサイドシルにくっついてるんですが、足の長いリフトだと逆にそのポイントにあてがうのが難しい。

車を本当に左右均等にリフトに入れないとダメ。

そうかと思えば、トラックなどは燃料タンクなどが邪魔でリフトの足をたかーく積み上げたりしないと到底フレーム部分に足をかけることができない。

リフトアップするだけで四苦八苦です。

タイヤ交換の季節がやってくると、リフトアップするのが面倒だからジャッキでやったほうが速い車もたくさんあります。

リフトアップは車の奥部分を使う

もうこれは鉄則になりつつありますが、リフトアップをする時は車の奥にあるかたーいフレーム部分に足をかけるほうがいいということ。

サイドシルがきちんと硬くできている場合であっても、車をリフトアプした時に塗装にヒビがはいることがあります。

特に多いのが、サイドシルの鉄板が折り返されていない構造の物。そういう車はきちんとストライクゾーンにリフトの足をかけないと塗装にヒビが入ったりします。

自動車メーカーには、ジャッキアップポイントもさることながらリフトアップのポイントもきちんと作って欲しい。

中にはかなりありえないポイントにジャッキをかけないといけない車もありますけど。現行のハイゼットなどは前輪のジャッキアップにロアアームにパンタジャッキをかけるように指示されています。

あれはお客さんから相当ブーイングを受けています。

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