レヴォーグに乗っているお客さんに相談を受けました。
「昔買ったオイルがあるんだけど、新車のレヴォーグにつかっていいかな?」
という相談です。
ちなみにこのレヴォーグの前にお客さんが乗っていた車はBP型レガシィです。
エンジンは言わずもがな名機でもあるEJ20です。
そもそも買い置きしてあるオイルって、どんなオイルなのかって聞いてみたら、5W-30のものらしいです。グレードはSLグレード。
今SLというグレードは売っていないわけではないけど鉱物油ベースが殆どです。
とりあえず、
「やめておいた方がいいと思います」
と伝えておきました。
お客さんが乗っているレヴォーグは1.8Lの新世代エンジンCB18です。
エンジンは直噴化されています。
現在の直噴エンジンに推奨されるエンジンオイルのグレードはSP規格。
SNグレードより新しいグレードとして誕生したSPグレード。
こちらは以下の3点がSNグレードに比べて改良されています。
・省燃費性を含む総合的な性能の向上
・持続性能の向上(ロングライフ化)
・最新エンジンへの適応
この中でLSPI(Low Speed Pre-Ignition)への防止。
LSPIとは低回転から高負荷運転をするエンジンで、プラグが点火前に燃料が着火してしまう異常燃焼のことです。
そしてタイミングチェーン摩耗の防止。スス・スラッジが付着してタイミングチェーンの摩耗が促進されること防いでいます。
それではレヴォーグのCB18に対応できるエンジンオイルは何か?
説明書には以下のように書いてあります。
SUBARU MOTOR OIL ECO 0W-16
SUBARU MOTOR OIL ECO 0W-20 SP
SUBARU MOTOR OIL ECO 0W-20
そもそもの粘度が5W-30の使用をOKしていませn。0W-20から0W-16が指定となっています。純正オイルはそのエンジンを製作している時に使用しています。
なので、SP規格じゃないとしてもまあ問題はないのですけど、市販の汎用オイルはそれらの性能全てをカバーしているわけじゃありません。
そしてポイントはオイル交換時期は1万キロ設定であり、オイルフィルターも毎回同時交換とされています。
もちろん1万キロに到達する間に、オイルのレベルチェックは不可欠です。シビアコンディションでは交換時期は半分になります。
気持ち的にはシビアコンディションの5000kmであってもターボエンジンなので、もうちょっと早めの交換をお勧めしたいですね。
ということで、買い置きSLグレードの5W-30は止めてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。