スズキ採用の点火プラグKR7AIに注意!イリジウムながら寿命は2万キロで高い理由と対策法

KR7AI。この点火プラグの真相を知ったとき、大げさだけど騙されたと思った。10年前くらいのスズキ車に採用されていたイリジウムタイプのスパークプラグです。

ガソリンエンジンの混合気に火花を与えるスパークプラグ。通常のプラグだと軽自動車は走行2万キロごとの交換を推奨されていました。軽自動車ってエンジンが非力だからどうしても高回転まで回さないといけない。

エンジンの常用回転域が高いということは、それだけプラグが火花を飛ばして摩耗しているということです。ここまでは理解ができます。

スズキのK6Aというエンジンが登場したとき、KR7AIという品番のプラグが採用されました。

KR7AIは通常600円ちょっとのプラグとは違い、1本あたり1500円近いプラグです(定価ですけど)。普通のプラグのおよそ2倍弱の値段するプラグだし、イリジウムだ!ということで長寿命の10万キロ無交換でOkだと思われてきました。

が、しかしこのKR7AIは違います。10万キロ持たないプラグなんです。

その理由は何か?

KR7AIというプラグはイリジウムプラグなのは間違いありませんが、中心電極のみイリジウムを採用した高性能プラグなのです。

え?まだわからないって。よく10万キロ使用OKといわれているイリジウムや白金プラグは両貴金属タイプです。

中心電極と外側電極の両方に白金チップやイリジウム合金が採用されていて、外側電極の消耗が少ないのです。

つまり、スズキのK6Aに採用されているKR7AIというプラグは、点火火花こそ普通のプラグよりも強力に飛ばしてくれるけど、寿命は普通のプラグと同じ。それでいて価格は2倍弱というなんとも中途半端なプラグなのです。

2万キロを超えた時点で3本1500円のプラグを交換しないといけないわけです。プラグが摩耗するとダイレクトイグニッションにも負担がかかります。

コイルも壊しかねないので交換しないとよろしくない。

KR7AIが減ってきて交換する時は別の品番を・・

それでは走行2万キロをこえて、プラグが減ってきたらどうすればいいのか?

また高くて寿命の短いKR7AIを装着するのか?この場合2通りの選択肢があります。

まず、DCPR7Eというプラグにデチューンする方法。

こちらのプラグはKR7AIと互換性があるプラグですが、普通のプラグです。火花は当然KR7AIよりも強力ではありません。

NAエンジンはこちらを採用しているものもあります。

ターボであっても、とりあえず減っているKR7AIよりはDCPR7Eに交換してしまうほうがいいくらいです。1本あたり700円弱です。ネットだともっと安い。

それか、10万キロOKの両貴金属タイプのイリジウムプラグに交換する。

こちらのイリジウムタフであれば、10万キロOKの両貴金属タイプです。

どうせ同じ値段を出すのなら、長寿命タイプであったほうがいいと思います。どうしてもこの片側白金タイプというプラグを好きになれません。

性能が上がるのはわかるけど、値段が高い。長寿命タイプのイリジウムプラグと、普通のプラグの中間位で価格設定されてれば納得ができますけどね。

イリジウムタフと同じかそれ以上高いのに寿命が短いとか、中途半端すぎてお客さんにおススメができない。

スズキ車のK6Aエンジンに乗ってる人はイリジウムタフに交換するのをお勧めします。

今のスズキ車はどうなってるのかというと、メンテナンスノートを見ると軽自動車のプラグ交換は4万キロ推奨とされていました。

イリジウムタフも軽自動車の回転域で10万キロ超までつかうのはお勧めできません。もうちょっと早めの交換がいいと思う。

プラグもよく調べないと、こういった罠があるので注意が必要です。KR7AIについてはかなり有名になってきたので。ここでももうちょっと広めておきます。

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