車に乗っていれば、人生一度位は故障というものに遭遇します。
いくら信頼性が向上した日本車でも故障はします。
整備士をしていると、ある程度経験を積んでくると故障探求というものをしなくちゃいけない。
パワーウインドウが動かないが何故動かないのか。ピンポイントに何が
壊れているかを突き止めるためにウチバリを剥がして、スイッチの接点をサーキットテスターで導通検査したり。
で、おおよそ百パーセントに近い原因を突き止めて、その部品の値段と交換工賃、
完成予定日をお客様に連絡します。
大体の工場ならここまではタダ。当然修理を前提ですよ。診断だけなら
お金が診断料金として請求されることとなります。
ただし故障原因はいろいろな伏線があって、その故障が起きた原因がなんなのかを
突き止めておかないと再発します。これがなかなか難しい。
パワーウインドウのレギュレーターがいかれてガラスが動かない。
レギュレーターを交換したらガラスは動くようになって修理完成。しかし一週間したら再発した。
またレギュレーターが壊れてしまった。このパターンが最悪。
レギュレーターの部品は工場もちになってしまうし、信頼もがた落ちです。
その故障が起きた原因を突き止めないとこうなります。
レギュレーターは壊れていた。では何故レギュレーターは壊れたか?ここがポイントです。
実はガラスレールが曲がっていたためにレギュレーターに負荷がかかって壊れていた。と。
なら完治させるにはレギュレーターとガラスレールを修理しないといけないわけです。
なかなか故障は奥が深い。
ボクは壊れて交換した部品をなるべく分解するように心がけています。
そうすると中身の構造が良くわかるので大変勉強になるというわけ。
先日もエンジンブローしたエンジンを分解しましたが、とても勉強になりました。
これから整備士を目指して居る人にはやはりひたすら分解しろとアドバイスしたいですね。
僕も何年経ってもひたすら分解しています。ゴミの分別にもなるしなかなか分解はいいものです。
まあリサイクル法のからみもあるので、うまく分解してください。
何事も勉強です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。