本日は高速テスト走行というお題で。
先日三菱のキャンターというトラックでこういう依頼を受けました。
100~110キロ位の速度で走行中ハンドルから異常な振動を拾う。
といったもの。大体の人がホイールバランスの狂いだろうと思いますよね。
さすがに下道でそんなテスト走行ができないので高速道路を一区間走ってテスト走行してきました。
このキャンターはタイヤは新品になっていた。バランスウエイトも一応ついていたがまずはテスト走行。
再現すると確かにかなりのブルブル。そしてすごいガタガタが伝わってくる。
工場にもどり、足廻りを点検した。そしたらフロントのハブに若干のガタがあり、ステアリングシャフトのクロスジョイントにもガタがあった。
うちの工場のバランサーではこのサイズのホイールバランスは取れないので、タイヤ専門店にタイヤのホイールバランスを依頼しました。
それと明らかにオーバートルクで締められていたホイールナットとクリップボルトを点検すると、
なんと一本クリップボルトが外側にはみ出ていた。
見ると内側からめり込んでいたから、すぐに交換。
タイヤも到着したので規定トルクでしめつけて、再び高速道路にテスト走行へ。
明らかに見違えたハンドリング。ハブのプリロード調整とホイールバランスが効いていた。
ステアリングシャフトについてはお客様に聞いたら、とりあえずすぐに使いたいから返して下さいということで納車しました。
うちの工場は執念深い工場で、テスト走行に高速道路をつかうなんてのは当たり前。
山坂どこでもテスト走行に出かけます。
やはりロードテストというものはとても大切なのでした
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。