エンジンオイルをろ過する部品と言えばオイルフィルターです。オイルフィルターは人間でいうところの腎臓にあたります。オイルは血液。
オイルフィルターには、純正部品と社外部品が存在します。
多くのカーショップで使っているのは社外部品です。あえて純正のオイルフィルターを使っているところって、なかなか少ないかもしれません。
もちろんディーラーでは純正部品を使っていると思いますけど。
純正相当の品質を持っている純正推奨オイルフィルターを使ってる工場が多いと思います。
日産だとPITWORK。トヨタはドライブジョイ。ホンダはHAMPといった具合です。
その他にも格安オイルフィルターもネットでは売っているし、真逆の純正よりも高品質なオイルフィルターも売っています。
目次
格安オイルフィルターはろ紙の厚みが薄い
オイルフィルターの中はろ紙が入っています。
パッキンの形状が同じで、ネジのピッチや大きさに問題がなければ、オイルフィルターの大きさが違っていたとしても使えてしまう。
ただ純正だと1400円程度するフィルターが、ネットだと格安品は300円しないで買うことができる。
一体どこにその差があるのかというと、分解してわかったのがろ紙でした。
それぞれのフィルターを分解して、ろ紙をさらに広げてみると価格の差がようやくわかった。
純正がこの厚みなのに対して
格安のフィルターはこの通り、向こう側が透けて見えるほどろ紙が薄かったです。
この辺で値段の調整をしているんだなって、納得しました。
オイルフィルターはエンジンの異物を取り除く
オイルフィルターの役割って、エンジンオイルに混入している異物を取り除きろ過するのが役割です。
オイル交換2回に1回はフィルターを交換するようにメーカーで指定されています。
フィルターを交換しないでいるとどうなるのか?もちろんろ紙が目詰まりを起こしてしまい、バイパスバルブが開いて油路を直結させてしまいます。
普通ならフィルターを通るオイルが、そのまま内部を透過しないでエンジン内部へ戻っていくわけです。
これではフィルターがついている意味がありません。
高性能フィルターはフラッシング時に装着するのがお勧め
純正以上に性能が高いオイルフィルターも販売されています。
これら高性能なオイルフィルターって、いつ使えばいいのか?
普通にオイル交換をしていれば、不要な部品でもあります。オイルをきちんと交換している車なら、オイルフィルターが詰まるという事はほぼありえません。
それでも高性能なフィルターをつかうとすればいつか?
お勧めなパターンは2つです。
1つはエンジン内部をフラッシングしようと思っている時。フラッシングでも遅効性がお勧めです。オイル交換と同時でフラッシング剤を入れて、次回までの間じっくりと汚れを落としていくもの。
この時、密度の高い高性能フィルターを装着しておけば、汚れや異物をさらにキャッチしてくれることでしょう。
続いてお勧めなのがエンジンを載せ替えたときやオーバーホールをした時など。
いつもと違い、エンジン内部から汚れやバリが出ることが分かる時など。
そんな時に高性能なフィルターを使うのがお勧めだと言えます。逆を言うと、新車で初めてオイル交換をした後、高性能フィルターを装着しておくのもお勧めです。
初期摩耗で出た鉄粉などを細かくキャッチしてくれるから。
僕がやってるYouTubeチャンネルでは、オイル交換にまつわることもたくさん実験しているのでよかったらチャンネル登録おねがいします。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。