高齢化社会になると、こんな案件が日常茶飯事になってきます。
とあるおじいちゃんからの相談で、車を落っことしてしまった。と。とりあえずどうすればいいか?というものでした。
うちの会社にはウインチのついた積載車しかないので、ロードサービス経由でユニック車にて引き上げてもらいました。
そしてここからが問題です。
どの程度どういった修理をするか?車は軽トラックで、車両保険には入っていません。おじいちゃんも生活が厳しいため、とりあえず乗れるだけにしてくれればいいという。
横転しているので、エンジンオイルなどがインテーク側へ流れている懸念もありましたので、みんなで押してリフトまで運び、オイルを交換。
プラグとエアクリーナーをはずしましたが、特にオイルが達していなかったので、エンジンをかけてみたらすんなりかかりました。
続いてはどのあたりを修理すればいいか?
ドライブシャフトブーツが外れています。切れてはなかったので、新しいブーツバンドを使ってつけなおしました。
エンジンやミッションに問題はなさそうです。よかった。
一番損傷しているのはフロントの右です。
ただアーム類など足回りはこすり傷くらいで、大丈夫そうです。
ジョイントにがたつきもなし。
下回りも大丈夫そうでした。
ドアミラーはもげていたので、交換です。
バンパーも立て付けを直して固定して終了。この手の修理って、ガチでやりだすと相当な費用がかかってきます。もし車両保険が入っていたら、傷ついている部分は全部修理対象になりますので。
困るのはこういう相談が月に何件か入ってくること。ほとんどが高齢者からの相談です。
やっぱり日本も免許返納をもう一歩踏み入れていかないとダメじゃないかなって。現場からは思います。
自分の親が事故の加害者になってしまったらと思うと、恐ろしいですからね。ちなみにうちの母親はもう車を運転していません。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。