先日車検で預かった
いすづのエルフダンプ。
ブレーキのききが悪いということで、分解して点検してみたところ、
ホイールシリンダーが全く動かない。
正確に言うと、油圧をかけると一応微力ながら動くことは動くが、
動き自体がかなり渋くなっていた。
という結果
次のようになっています。
4輪ドラムの車両ですが、驚くべきことにフロントの4つのホイールシリンダーの
全てが動かない・・・固着している。
この車両は、1年に50kmのるかのらないかというほど使われない車両。
仕方がないので、ドラムを一つだけ外して、シューを外し、
パイプレンチを一つのホイールシリンダーに引っ掛けて抑えておいて
ブレーキペダルをポンピングして油圧で抜きました。
一つのシリンダーが終わったら、そのシリンダーに今度はパイプレンチをかけて
固着している方を油圧で抜く。
これをフロント合計4回繰り返しました。
リヤは一応動いているし漏れもないのでオイルを交換したのみ。
ちなみにクラッチマスターシリンダーも漏れていたので交換。
ブレーキオイルの色はというと
ホイールシリンダーごと全て交換してあげたかったが
ホイールシリンダーは一つの価格が高い。
そんなに乗らないからお金をかけないでくれということで
カップキットのみの交換で、ピストンとシリンダーは研磨
クラッチのエア抜きがなかなか大変だった。
乗らなくてもブレーキオイルは劣化するので交換しましょうね。
ホイールシリンダーが固着する原因は車を乗らな過ぎるということと、
ブレーキオイルが劣化しているということ
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。