国産と外車のメンテナンスの違いといったタイトルで本日はお話を。
国産と外車って一体なにが違うんだい?って思うでしょう?
まずはネジのサイズが違う。外車はインチを採用している。なので、国産感覚で工具を
使おうと思っていると、11mmとか13mmといったレアなサイズをチョイスする自分がいるはず。まぁこの外車のネジのサイズがインチというのは有名な話ですね。そのほか整備の現場で気になったところを挙げるといろいろと出てきます。
まずは、ブレーキローターがよく減る。これはいいことなんですよ。ローターもパッドと一緒に削れていく。これは正常なんですよ。なので外車の方がブレーキのききが良い。結果外車はブレーキローターの交換が頻繁になります。
外車と国産車の違いとして結構衝撃的だったのがカプラー。
日本車って、基本的にそこにしかつかないような形状なんですよ。例えばドアの内張りをはがすとカプラーがある程度あるんですが、国産ははまるところにしかはまらない。
しかし外車は同じ形状のカプラーで、違う動きをするものがある。つまりはまるところは複数あるといったことが衝撃的だった。国産と同じ感覚でカプラーを外しちゃ駄目。
はまるところ以外にもはまっちゃうのが外車。
そしてカプラーといえば形状。このカプラーは一体どうやって外すのか?といった形状のものがある。
国産は大体ボタンを押してロックを解除させるけれど、外車はたまにスライドさせるなんて方法でカプラーを外すものがあったりする。これにもビックリ。
あとは考え方の違いになってくるんだろうけど、ビックリしたのが配線とカプラーその2。
大体日本車では大きな電装品が壊れて交換すると、電装品にカプラーの受けがついている。
そこにハーネスから来た配線のカプラーをはめるんだけど、某外車の電動ファンを変えたらなんと電動ファンに長い長い配線まで一緒についてきた。これにはビックリした。カプラーオンではなかった
カプラーオンなんだけど、その配線はヒューズボックスのふもとまで延びていたのだった。
あと、これはホースだろうと思ったらなんとプラスチックだったみたいなこともあった。
何かのバキュームを取ろうと思っていたっぽいけど、ホースじゃないの。プラスチックのパイプ。
おいおいおいおいでありますね。でも外車いじりはなぞなぞみたいではまると結構楽しかったりします。
ということで国産と外車のメンテナンスの違いでした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
国の広さや地形は違うし、制限速度や走行車線なんかの交通ルールも違う。それぞれの国がそれぞれの環境に合わせて作るわけだから、日本車と同じ考えで作業していいわけはないと思いながらやってます。
逆に言えば、欧州車、特に日本ではいちばんメジャーなドイツ車からは学ぶべきことが多いなと個人的に思います。
ドイツ車はVWしか整備したことがないですが、ゴルフとポロにはいつもびっくりさせられます。
それはいい意味でも悪い意味でもですけど。VWのダウンサイジングターボエンジンとDSGは速いなぁ〜と感心してしまいます。