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規定トルクをきちんと守らないとまず居場所を考えよう

車にはたくさんのネジが存在します。ネジって振動を受けると緩む可能性が出てきます。ちょっと前に絶対に緩まないネジを開発した会社などがありました。

しかしながら現在使われてる車のネジは通常のネジなので、やはり緩む可能性があります。

ネジの中でも、絶対に緩んでもらっちゃまずいネジもあります。タイヤのホイールナットなどがそうですよね。

走行中にタイヤのネジが緩んだら、タイヤが外れる可能性がある。これを回避するために規定トルクでの締め付け・増し締め、さらには運行前点検というものが存在します。

規定トルクを守らないといけない部位

規定トルクというのは、そのネジに対して締め付けるべき力のことだと思ってください。この規定トルクより弱くても強くても不具合がでるということ。

車で規定トルクを守らないといけない代表的な部位はどこか?

・タイヤのホイールナット

・ハブロックナット

・エンジンの各シャフトとプーリーやスプロケット締め付け部

・エンジンヘッドボルト

・クラッチやリングギヤ関係

・プロペラシャフトやデフ部分

細かくあげればもっとたくさん出てきますが、規定トルクを守らないといけない部分というのは、回転部分だったり精密部分になってきます。

場所によってはさらにネジロックを塗布しないといけないと、明記されてる場所もあります。

規定トルクを守らないとどうなるか?

規定トルクを守らないとどうなるか?その弊害を書いてみます。

一番当たり前のことですが、規定トルクを守らないとネジが緩むことがあります。これは規定トルクに対して締め付けが弱い場合に起こる。

有名どころはタイヤのホイールナット。ここは高速回転するので緩みやすくなります。100km程度走った後に増し締めをしないといけない。これはどこのメーカーの車もそう。

トラックなどは左側のタイヤが逆ネジになってます。これも走行の回転方向を考えると緩み防止になります。

逆に、規定トルクをオーバーして締め付けてしまうとどうなるか?これも容易に想像がつきますね。

ハブのロックナットを締めすぎると、ベアリングがすぐに壊れます。初心者の整備士がよくやってしまうトラブル。ハブのセンターナットってものすごく重要なネジの一つです。

ホイールナットを締めすぎるとホイールがえぐれたり、さらにはネジ山を損傷したりします。

規定トルクより弱いと緩む。強いと壊してしまう。トルクレンチにも個体差の誤差が若干あるので、規定トルクには締め付け幅が設けられてます。その間に入ってればOK。

プライベートで必要になるのはホイールナットを締め付けるトルクレンチですね。このトルクレンチがあればある程度のネジはカバーできます。

ドライバーに一番わかりづらいのが左の後輪といわれています。規定トルクを守って締めたとしても回転部位は緩むことがあります。

タイヤのホイールナットなどは定期的にトルクレンチをあてる癖をつけてください。特に高速走行する前には必ず点検を!

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