先週の話ですが、知り合いからこのような電話がかかってきました。
「車のキーを洗濯してしまって、動かせなくなったけどどうすればいい?」
乗っている車はダイハツのムーヴです。スマートキー搭載車。スペアキーの有無を聞いたらないと言われたので、この時点で代車を手配して修理することになりました。
昔のように機械的なキーと違い、スマートキーは非常に厄介です。もし、キーをなくしたりしてしまったらどうするべきなのかを書いてみます。
目次
キーの種類は主に3種類!
キーのタイプは主に3種類になります。写真のような全てが金属製のプレートキー。
キーレスのリモコンが内蔵されているキー。
携帯しているだけで、ドアロックやエンジンを始動できるスマートキー。
それぞれリカバリーの対応が違ってきます。
金属製のキーはスペアを簡単に作れる
まずは全てが金属製のプレートキー。これは非常にリカバリーが簡単。この手のキーなら町のホームセンターで簡単にスペアキーを作ってもらえます。
1本あたり300円~500円程度で刻んでくれるので、なくす前にスペアを作っておく事。
もしなくしてしまったらどうするか?この時代のキーは車にイモビライザーもありません。整備工場の特殊工具でドアロックを解除してもらい、運転席ドアのキーシリンダーに刻まれているキーナンバーを元に複製してもらえます。
全ての作業は1日で済みますね。キーナンバーが分かっていれば刻んだ状態で純正キーを作ることができます。1本あたり1500円~2000円くらい。
簡単にスペアが作れるので、あらかじめスペアキーを作っておくのがお勧めです。
キーレス付きのキーはどうすればいいか?
続いてはキーレス付きのキー。
これがなくなってしまったら、とりあえず部品で注文をかけます。その際にポイントになるのが2つ。
キーナンバーを知っているかどうか。もしキーナンバーがついたプレートが家にあるのなら、それを伝えておきましょう。メーカーによってはキーを刻んだ状態で注文ができます。
値段はトランスミッターと呼ばれるリモコンが入ってるので、1万円くらい部品でします。そしてキーの刻み代とトランスミッターの登録代などを踏まえると、15000円くらいかかいります。
最大のポイントはこの位になるとイモビライザーを搭載している車があるということ。もしイモビライザーを搭載しているのなら、登録はディーラーでしかできません。
いくら鍵穴にあったキーを作っても、エンジンがかからないので、ディーラー診断機で登録をしないといけない。
車が家にあって動かせないのなら、出張してもらうしかありません。
スマートキーをなくすと最悪!
一番最悪なケースはスマートキーを紛失してしまう場合。
そして、ドアロックが締まってる状態。これが一番困ります。というのも、近年の車って特殊なツールを使ってもドアの内張から解錠することが困難な構造になっています。
どうするかというと、ちょっと特殊な手法を使ってドアをまずは開けないと駄目。
そして同じようにディーラーの整備士に出張してもらうしかありません。スマートキーにはイモビライザーが搭載されているので、ディーラー診断機でないと登録ができません。
ちなみにこの前選択してしまったダイハツのスマートキー一式の修理は23000円弱かかりました。
ここにはディーラーのスマートキーのイモビライザー登録費用が2000円ほど計上されていました。
出張はしてもらわなかったので、出張してもらえれば3万円ちかくかかるかもしれません。
スペアキーを作るにもイモビライザー登録をしないといけないので、ディーラーにオーダーするしか駄目なのが本音です。
もし洗濯してしまったというのであれば、イチかバチか中の基盤を乾かして、電池を交換してエンジンの始動を試みます。
奇跡的にかかってしまえば、その足でディーラーまで行きましょう。エンジンが始動できてしまえば止めるまでは大丈夫です。
キーは在庫しているところはほとんどないので、1日程度時間はかかります。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。