Categories: 駆動系

牽引をする時のコツ

いきなり画像3連発ですが、本日のお題は

牽引についてです

やったことがある人ならわかるけど、牽引というものは
かなり難しいんですよ。

阿吽の呼吸もさることながら、とにかく難しい。

信号のない田舎道を走るだけなら、簡単ですが、普通に交通の流れに乗って
走行するのは凄く難しいんですよ。

うちの工場でも積載車が出払っているときは、しかたなく牽引という手をつかいますが、難しくて本当はやりたくないんですよ。

ということで、牽引のコツというものを書いてみたいと思います。

牽引のコツ

1、先導車は、とにかく安全確認を怠らない。特に交差点を曲がるとき

2、牽引ロープをたるませないようにする

3、ブレーキは基本的に後続車がかけるほうがロープがたるまない

4、牽引中はハザードを点滅させながら行う

それぞれに補足を加えていくと

1、としてとにかく先導車は車を引っ張っているということを忘れない事。交差点を曲がる時など、いつもならこのタイミングで飛び出せると思っても、車が居なくなるまで発進しないこと。牽引中は2台の車の全長+牽引ロープの長さのトレーラーを運転している気持ちになる事。でないと思わぬ事故を引き起こします。

2、牽引ロープはとにかくたるませない。特に発進、停止時はうまくブレーキのタイミングを合わせてロープはのばした状態を保持すること。こうしないと、発進のタイミング等が更に狂ってしまいます。

3、直線上でのブレーキは、まず先導車がブレーキをかけて合図をしたら、基本的に後続車が信号機を見てブレーキングをしていくのがポイントです。後ろの車の抵抗を利用してワイヤーをたるませないように信号では停止する。

4、牽引中はハザードを点滅させる。直線中は両者ともハザードを点滅させて、交差点などで曲がる時はハザードを辞めて方向指示器に切り替えることで、どちらの方向へ行くかをきちんと廻りの車に知らせる事。

このあたりが牽引のポイントになります。

ただ、さらに難易度が高くなるのはエンジンがかからない車を牽引する時です。エンジンがかからない車を牽引するとき、どのように難易度が高くなるかというと、

エンジンがかからない車を牽引すると

1、ブレーキの効きがきわめて悪くなる

2、パワステが全く効かなくなる

この2つが問題になります。

1としてブレーキの効きが悪いのは、これはエンジンの負圧を利用してブレーキの踏む力をアシストする倍力装置が効かなくなるからです。これは思った以上に怖いです。

2のパワステも同じ。交差点を曲がるとき、とにかく重たいです。いつも通りにハンドルを回してなめてかかると曲がりきれなくなるので注意。

エンジンがかからない車は、牽引の速度を落とす事。特にブレーキが間に合わなくなる可能性があるので注意です。

エンジンがかからない車の補足ですが、マニュアル車であればいいんですが、AT車であると、ATFのオイルポンプが回りません。つまり、ミッションはくるくると回されているのに、オイルが循環しないという状態になってしまいます。これはミッションに悪影響があるので、長い距離を牽引するのはおすすめできません。

どうしてもAT車を牽引しないと行けない時は、2〜3km移動したらしばらく休憩を入れるといったことをしてATミッションをいたわってください。

AT車であれば基本的に牽引はNGです。エンジンがかかっていれば、ATFのオイルポンプが回るので、問題はありません。

なるべく牽引はしないにこしたことがないけどどうしてもやらないといけない時は

ゆっくりでもあせらずに走るようにこころがけてください。

3tまでOKな牽引ロープ。ゴムタイプの伸縮があります

こちらはワイヤータイプです。耐久性に優れます。ですが全ての衝撃がダイレクトに感じます。

牽引は注意して行いましょう。

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