販売時の説明不足なのか、使ってる人のリテラシー不足なのか、未だに後を引かないので改めて記事に書いてみたいと思います。
最初に声を大にして言いたいことは、ドライブレコーダーや運転支援システムは完全ではないということです。これがあれば安心だから~と装着する人が増えています。
イノベーター理論で、新しいものを取り入れていく層を5段階にわけています。イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガード。
イノベーターから流行りが始まり、ラガードまで浸透していく流れです。iPhoneも最初って誰も使わなかったですよね?ただしイノベーターと言われる人たちは、iPhoneが出た瞬間から使っているんです。
僕はiPhoneは4Sから使い始めたので、アーリーマジョリティ位にいる人間です。
ドライブレコーダーもこの5段階で表すと、今はレイトマジョリティくらいまで浸透してきている感があります。
この5段階の層で考えると、浸透が遅いレイトマジョリティやラガード位になると、イマイチ理解が誤解されてるところがあるのかなと。
というのも、ドライブレコーダーを付けたから安心だ!と思う人って大多数いますよね?僕からしたらそれはまったくのNGです。
ドライブレコーダーを付けて安心だ!と思える人の多くは自分で操作をして動画を再生、SDカードのフォーマットができない人達です。
ドライブレコーダーはつけて終わりではないんです。きちんと自分で理解して操作できるようになっておかないと、有事の時には撮影できていないことだって考えられます。
何故撮影できないか?それは機械ものなので完全ではないということ。ここを理解しておかないと駄目だと思っています。これは運転支援システムの自動ブレーキなども一緒です。
もし、ドライブレコーダーを流されるままつけて安心だ!と思っている人。そして自分ではとても操作方法なんかわからない。つけておけば安心でしょ?という言う人は、保険会社から送付されてくるドライブレコーダーへの付け替えをお勧めします。
こちらは実際に保険会社から送られてきたドライブレコーダーです。一般のものと何が違うのかというと、右上に4Gという文字があるのがわかります。
これはドライブレコーダーにSIMカードが入っていて、通話や通信、GPS機能がついているものです。
このドライブレコーダーは三井住友から送付されてきているもので、事故が起きたときは画面下の赤い電話ボタンを押すと、オペレーターにつながります。
もちろん問題の動画などは保険会社サイドからも確認が可能になっています。
この手の保険会社のドライブレコーダーオプションは、保険料に組み込まれていますが、実際は携帯電話を月割りで契約しているのと同じです。
SIMカードがはいってるため、月額通信料がかかっているはずなんですが保険料に組み込まれている。ただし、有事の時はオペレーターに即つながって動画などを検証してくれるので安心なんです。
不安だからドライブレコーダーを取り付けたい。でも操作が分からないという人は、保険会社のドライブレコーダーオプションに加入して送付されたものを取り付けてください。
ドライブレコーダーに関して言うと、メンテナンスと買い替えが必要だと思ってください。
メンテナンスってなに?というと、SDカードです。SDカードは劣化してきます。もちろん、真夏や真冬の気温差の中で記録を続けているので、SDカードも交換が必要です。
さらに、ドライブレコーダーの画質はどんどんと上がってきていますので、ある程度の期間がきたら買い替えをお勧めします。
ついてないよりはいいかもしれませんけど、安心を買いたいのであれば定期的な買い替えをお勧めです。もちろん新しい機種に関しても自分で操作ができるようにしないといけません。
ただ、今後の新車に関しては純正で取りついてくるものが増えてくると思います。現行型のハリアーについてはルームミラーにドライブレコーダーを備え付けています。
純正採用されて、コネクテッド化されてくるようになれば一番安心だと思います。
自動ブレーキに関しても同じですが、今現在一番進んでいる運転支援システムと、出始めのものとでは性能に雲泥の差があります。
それこそ30km/hでは止まらないものから、50km/hで歩行者を感知して停車できるものなどさまざまです。
軽自動車であれば日産・三菱・ホンダのものが性能が現在では高いです。
小型車ではトヨタやマツダ、日産に最新のアイサイトを搭載しているスバルなどもお勧め。
気を付けないといけないのは輸入車で、ボルボのものは性能が高いけど、意外とVWなどはイマイチなものがあります。
この辺りはきちんと下調べして購入するべきです。
どんなに高性能なものであっても、それは完全ではないということを頭に叩き込んでおくことを忘れてはいけません。
自動ブレーキがあるのに止まらなかった~というのは、事故を起こした後ではただの言い訳にしかなりませんから。
今の車にはEDRがついているので、事故時にドライバーがどのような操作をしていたか、すべて記録に残っています。
車のせいだ!車が誤作動した!と言ってみても、すべて記録として残っているので、動かぬ証拠になるので気を付けて下さい。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。