知人より、業者に車検を出したら17万円弱も請求されちゃったよ・・・。これってボッタくられてるんじゃないの?という相談を受けて、請求書を見せてもらいました。
知人が乗っていた車はワゴンR。車検内容は以下になります。
24か月基本点検料 16000円
下廻り洗浄 5600円
下廻り塗装 5600円
テスターにおける検査料 9000円
オイル・オイルフィルター交換 4600円 工賃500円
クランクシャフトフロントオイルシール交換 550円 工賃14000円
フロントブレーキパッド交換 6400円
フロントブレーキローター交換2枚 16600円 工賃8000円
ブレーキフルード交換 2000円 工賃 2000円
タイロッドエンドブーツ交換2個 580円 工賃8000円
フロントスタビライザーリンクロッド交換2個 5060円 工賃4500円
キーレス電池交換 スペア含む2つ 1000円
フレーム錆簡易溶接修理 5000円
重量税 6600円
印紙代 1100円
自賠責保険代 21140円
代行料 10000円
計153830円+消費税12499円
総合計166329円
内容を見ると、まあ妥当かなと思います。工賃表を照らし合わせてみると工賃はほぼ適正価格です。
違いが出るとしたら代行料や基本料金などですね。
このワゴンRでポイントとなるのはフロントのブレーキパッドとローターを交換していること。そしてクランクシャフトオイルシールの交換ですね。
この辺りが整備代として圧迫している感じです。
ただ、工賃というのは日整連の指数表に基づいて計算されています。参考までに、タイロッドエンドブーツの交換工賃が、良心的なことに半額にされているという事。
本来なら2倍取っても文句を言われない内容です。実際はもっと早く整備ができるので、うちの工場ではもう少し工賃は安くなると思いますけど。
部品代もほぼ純正を使用していると思われる金額ですね。ほぼ妥当な金額です。
車検費用が重量税6600円、印紙代1100円、自賠責保険代21140円。これは法定費用なので、どこの工場でも同じ金額です。
この位の内容であれば、普通かなと。
車って使ってくるとやはり部品がすり減っていきます。その交換サイクルが5万キロ位のものが多いです。
例えばエアクリーナー、ファンベルト、ブレーキパッドなど。もしかしたらドライブシャフトブーツも亀裂が深くなっているかもしれません。
そこからさらに5万キロ走ってくると、それこそクランクのオイルシールなどオイル漏れも発生したりします。
10万キロ時にはエアクリーナー、ファンベルト、ブレーキパッドなどは2回目の交換時期に差し掛かってきます。
このワゴンRは走行がやっぱり10万キロに達していました。
内容を照らし合わせましたが、この工場は良心的な部類に入ると思います。
タイミングベルトなどを使っていれば、それだけで5万円位追加作業がかかったりしますから。ちゃんと定期点検をうけていれば、もしかしたら点検時にある程度交換しているかもしれません。
車検しか出さないと、どうしても金額が重なって高いというイメージになってくるかなと。
軽自動車で17万円の車検についてでした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。