去年は暮れに来て自動車業界の根底を覆すような報道が出ましたね。ダイハツの不正問題です。
親会社のトヨタにとっては、日野につぐグループ企業の不正です。その内容が日野もそうですけどダイハツはかなり悪意を感じてしまいます。
ダイハツって、ロッキーのHVが出た時なんかびっくりしました。この価格で本格的なハイブリッドを作ってきたな。相当なお買い得感があるなって。
それが手間やコストを追求して、検査項目に不備があったというのが価格に直結していたらと思うと複雑です。
では、軽自動車に話を絞ってみるとどうか?
そもそも軽自動車を買う人って、何が目的で小型車ではなくて軽自動車を買うのか?
多分、
「維持費が安いから」
というのが最大の理由なんだと思います。軽自動車って、小型車よりも税制の面でいろいろと優遇されています。しかし、今のところは3.4mm、1.48m、2mというというサイズでないといけない。
そして排気量は660cc以下、さらに馬力は64ps以下である事。
これが条件とされています。
維持するには小型車よりも、自動車税や重量税が安くなります。そのため、買った後の維持にお金がかからない。
そういう目的で買う人がほとんどだと思います。
昔の軽自動車って、そういう目線で買う人がほとんどでした。実際に車両価格も安くて、安全性よりもコストを重視していた。それを買う人も承知をして買っていた。
これが平成10年に軽自動車のサイズが大きくなります。従来のサイズより大きくなることを許された理由は衝突安全性の向上目的です。
クラッシャブルゾーンが必要なので、サイズを大きくすることが許されたと。
軽自動車の車体価格が200万オーバーがザラになってきた今
昔の軽自動車は明らかに衝突安全性に問題があった。が、価格はそれなりに安かった。という妥協点がありました。
買ってからの維持費も安い。こういった事で、セカンドカーに買ったり、田舎で好んで買われる事が多かったです。
では、今の軽自動車はどうか?車体価格だけで200万を超える車なんか、もう相当ありますね。各社ハイグレードタイプでターボがついていたりすると軒並み200万円オーバーです。
ここにオプションをつけたりあれこれしたりすると、軽自動車で300万円を超える見積もりになる事だってあります。
実際にそういう車を何台も見てきました。
では軽自動車に300万円払ってでも欲しい!と思っている人は何を思っているのか?300万円なんて昔ならミニバンやスポーツカーだって買えましたからね。
実家の180SXは確か300万円かからなかったはずです。給料が上がっていない今、車の価格は右肩上がりです。
ぶつかっても危険でもいいから安い軽自動車が欲しい。という時代は終わっています。
軽自動車自体、考え方を変えないといけない時代にあるんだと思います。軽だからしょうがないというのは価格帯を見ても通用しなくなってきています。
ダイハツの不正は、いつまでも昔のイメージを引きずっていたから起きたといっても過言じゃないですね。
スマートアシストの性能を他のメーカーのものと照らし合わせてみると、日産・三菱やホンダには届いていませんから。
S660とか、GRコペンなんかが欲しい!と明確にその車が好きだから!というのなら300万円出してもいいと思うんですけど。小型車の方が下手したら安く買えますので。
軽自動車の自動車税も新車登録なら上がってきましたし、小型車との差は少なくなってきているので、車選びはもうちょっと慎重にやった方がいい時代になったと思います。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。