朝、会社に出勤するために車のエンジンをかけようとする。
車に乗り込んで鍵を回す・プッシュスタートのボタンを押す。
普段ならセルモーターが
「キュルキュルキュル」
と回ってエンジンに火が入ってかかるはず・・・。が、かからない?
車のキーを回しても
「カチカチカチっ」
という音しかしない・・。こういう経験をした人って多いんです。実際に整備工場にかかってくる電話って、出先でカチカチ音がするだけでエンジンがかからないというものが大多数を占めてきます。
では何故カチカチというだけでエンジンがかからないのか?
エンジンをかけるときって、キーを回すとセルモーターが回ります。正常にセルモーターが回ると
「キュルキュルキュル」
勢いよく回ってエンジンに火が入る。
鍵を回しても
「カチカチっ」
という音しかしない場合原因はなんなのか?これは90パーセント以上はバッテリー上がりによるものです。
バッテリーが上がってしまって、セルモーターに必要な電流が流れない。そのためセルモーターがカチカチという音を発するだけでエンジンがかからないのです。
車のバッテリーって使い方にもよりますが、3年持てばいいほうだと思っていていいもの。きちんと使っていれば10年間交換しないでもった!という人もいるかもしれません。ですが、充電放電を繰り返すバッテリーでちょっとしか距離を乗らない場合、バッテリーの寿命は驚くほど短くなってしまいます。
エンジンをかけようと鍵を回す。カチカチという音がするだけでエンジンがかからない。対処法はバッテリーを新品に交換するか、ブースターケーブルなどでジャンピングしてかけてもらう。
エンジンがかかってしまえばオルタネーターが充電を開始します。とりあえずエンジンを止めるまでは動くことができます。ただマニュアル車はエンストをしてしまうと、再始動できない可能性もあります。
万が一バッテリーが劣化していなくても上がってしまう可能性があります。それは何かしらの電気がつきっぱなしになっているとき。
例えば半ドアなのを気づかずに、ルームランプがつきっぱなしになっている。
昼間に長いトンネルを走ってライトをつけたのを忘れて、ライトつけっぱなしで長時間止めてしまっていた。こういうケースですね。
なので、車の中にはブースターケーブルなどを積んでおくのをお勧めします。救援車がいない場合だと、自分でジャンプスターターを持っているのがお勧め。
僕も実際に買ってみて、極寒の冬にジャンプスターターだけでエンジンがかかるかどうかのテストをなんども繰り返してみました。
お勧めできる製品です。
車に積んでおけば備えあれば憂いなし。急なバッテリー上がりに対応するためにもバッテリーは定期的に交換しましょう。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。