自動車整備士をやっていると、仕事の内容によっては、体が痛くて痒くなることがよくあります。
まずはクラッチのOHがそれに該当する。ミッションを下ろして内部のクラッチディスクなどを交換するんですが、この時にディスクの粉を食らってしまうと大変。
体が痒くなります。実際、花粉症でもないのにくしゃみが止まらなくなったりする。
大型自動車のドラムブレーキを開けても同様。多くのブレーキダストが体にかかっちゃうととても痒くてチクチクすることがよくある。
続いて体が痛くなるのはどんなときか?これはもう火を使うときだ。
外せないマフラーなどを外すときに、形の無いボルトを酸素とアセチレンガスで溶断する。
このときの火花が体を痛くする。結構な防備をまとっていても、どこかしら火が
跳ね返ってくることがあるのでしょう。体が痒くて痛くなる。
溶接もそうだ。ワンオフのマフラーを作っているときなんか最悪だった。溶接火花で火が跳ね返って痛くなるし、パイプを切断しているときの切断機の火花やカスなどが体に飛んできてそれはそれはトゲが体に刺さっているような感覚になる。
こうなったら一刻も早くお風呂に入りたくなるのである。
今日も久しぶりにクラッチをOHしたら、体が痒くて痒くて仕方が無い。気をつけて作業をしていたけれど、やはり少量ダストを食らっているようだ。
花粉症じゃないのに、くしゃみが出て鼻水がとまらなくなった。
体が痛くて痒くなる仕事。自動車整備士には日常茶飯事なのでありました。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
ご存知とは思いますが、粉塵にはご注意ください。
私も長い間無頓着でしたが、知ったら怖くなりました。
過度の粉塵は肺気腫になり、歳くってからしんどい思いをするかもしれません。
ひどくなると鼻に酸素チューブ刺して生活することになり、そうなると先は短いです。
溶接の煙には蒸発金属やヒュームというものが含まれているし、グラインダー作業では金属粉のほかに研磨材の粉塵が舞っておりマスクは必須ですよ。
溶接用のRL-2規格マスクがあれば万能です。
ご安全に!
鼻に酸素チューブは恐ろしいですね・・。
粉塵は本当に嫌ですよね・・。
僕も以前ライニングの粉を吸い込んでアレルギー性鼻炎になりました。
ドラムを掃除するときは寒くても扇風機をまわしてマスクをしています。
ライニングの粉もすごいですよね。僕はエアブローはせずにパーツクリーナーで落とすようにしています
私が新人の時はブレーキシューもクラッチディスクもまだ
アスベストが入ったものがたくさんありました・・・
先輩に教えられた事はマスク(ただしタオルかダスキンウエス・・)と
冬で置いてある工場扇を移動して外へ向けて回すだけでした
軽くしか考えていなかったのですが、震災の年に叔父がアスベスト中皮腫で亡くなりました
アスベスト建材の仕事をしてましたので。
私はタオルマスクが無い時は息を止めてエアダスター掛けてましたが、この先心配です。
アスベスト恐るべしですよね・・