鳩が豆鉄砲を食らうということわざの如くである。
まさかこんなものが?でした。
見ての通り、シフトレバーが折れています。
プラスチックが折れたのではない。その支柱の金属部分が折れている。
この車は先日、シフトワイヤーのズレを直して収めたK11マーチです。
まさかのクレーム修理となりました。
その時は、シフトも分解してレバーにクラックなど入っていないように見えた。
ワイヤー自体も動きは悪くない。ワイヤーの伸びということで、調整をしただけでお客さんの家に納車しました。
整備代金は3150円とさせていただきました。
そうしたら週明けに
「またおかしくなった。今度はもっとひどい」
ということで、車両を確認に行ったらシフトレバーが折れているのが分かった。
2人で行って、ミッション側のシフトアームを調整してNレンジに入れてエンジンをかけ、ブレーキングをしておいて貰って、Dレンジにミッション側でいれてそのまま工場へ持ってきた。
分解してみたらこの有様でした。
お客さんは気にしなくていいからといってくれたけれど、さすがにクレーム続きの週でショックでした。
こんなものが折れるとは・・・。
シフトレバーは土台だけだと32000円ほど。レバーASSY交換だと37400円。
土台だけだと部品の入荷は1ヶ月先。ASSYだと在庫があるということでお客さんは早く治るほうを選択してくれました。
気を取り直してK11マーチのシフトレバーの交換ですが、土台は上に10mmのネジ2本
リフトアップして、マフラーの遮熱板を外して、シフトのリンクロッドとの連結を外して12mmのネジ2本を外せばすぐに外れます。
リフトアップさせるために、写真のようにウォーターポンププライヤーでレバーを直に動かして車両を動かしました。
新品に組み付け
新品に組み付けたらすこしシフトワイヤーにズレが生じたので、再度調整しなおして終了。
工賃は無し。37400円の請求だけとなりました。
大変ご迷惑をおかけしてしまった一件となりました。まだまだ修行が足りなかったなぁ。
というわけでマーチK11のシフトレバー交換でした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。