車の中で一番お手軽に働く車というと、軽トラックだと思います。軽自動車であり、トラックである。これこそが日本で一番お手軽に働く車です。
そんな軽トラックに積まれているエンジンは、660ccのNAエンジン。今はターボやスーパーチャージャーが付いた軽トラックは販売されていません。
軽トラックと対極にあるのがスポーツカー。日産のGT-Rなんかその最たるもの。スポーツカーといえば、一分一秒を削りとり、極限まで走行性能に特化した車です。
この2台に使われるオイルは軽トラックであれば普通のグレードのものが充填されています。GT-Rになると専用のMobile1が充填されています。
対極にある2台のエンジンオイルをそれぞれ入れ替えたらどうなるか・
毎日働く軽トラックに、スポーツカーに採用されているエンジンオイルを入れたらどうなるのか?
一般的な軽トラックに充填されているエンジンオイルはSNグレードの5W-30や0W-20が多いです。これにスポーツカーに充填されているエンジンオイルを入れると、特に問題なく使えます。
当然スポーツカーに充填されているオイルっていうのはこれらの性能をうわまっているので、性能的には軽くカバーしてくれる。
スポーツカーに充填されているオイルは化学合成油が多いので安心して使うことができます。ただ注意しないといけないのは、古い軽トラックに今のスポーツカーのオイルを入れること。
これはグレード的には問題ないですが、粘度に違いが出てくるので問題が起きる可能性もあります。グレードと粘度が合致していれば問題ありません。
今度は逆パターンです。高性能スポーツカーに普通のオイルを入れたらどうなるのか?例えばエンジンオイルを指定されている日産GT-R。
あとフェラーリなど。これらの車にグレードと粘度だけ合致する普通のオイルを入れると?
これは普通にエンジンはかかるし、問題なく街乗りくらいならこなしてしまうと想像できます。やはりグレードと粘度さえ合致していれば、最低限の性能は担保されています。
しかしGT-Rの性能をフルに発揮するとなった場合、当然指定オイルを入れていないとマズイわけです。GT-RはMobile1の0W-40が指定されています。100%化学合成油です。
フェラーリもグレードと粘度さえ合っていれば、すぐに不具合が発生するのか?というとそうでもないはず。純正指定のオイルはシェルが製造しているオイルです。昔はAgipだった頃もありますが。
もちろん性能をフルに発揮させようとしたら、きちんとした純正相当以上のオイルを入れる必要があります。
スポーツカーに求められているオイルって、性能的には耐久性よりも低フリクションで且つ潤滑性能です。
エンジンオイルって純正以外にも相当数の種類が出回っています。絶対に純正以外使えないのか?というとそうではありません。
純正指定されているグレードと粘度をカバーできていれば、純正でなくてもいいわけです。オイルの数はそれこそ相当な種類があるので、自分好みのオイルを見つける楽しさというのもあるんです。
コスト的に一番これがいい!とか。エンジンのフィーリングが一番よくなったなど。自分に合ったオイルを探すためにいろんなオイルを試すのも楽しいです。
面倒で心配だという人には純正が一番お勧めできます。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。