車検をやると、半分くらいのお客さんから言われるのが
「車検は高いよね。」
「まとまったお金を用意しておかないとね!」
と、このように車検代が高いというイメージが定着しています。
ただ、車検代の明細書も非常に見づらいとも苦情を受けることがあります。
それは、諸費用が別枠で記載されているからです。
車検の時には法定費用としてどの車にも必ずかかるお金があります。
軽自動車なら、例えば重量税6600円、自賠責保険代19730円、印紙代1500円。
これらの費用は車屋さんにとっては全く関係がない部分です。強いて言えば、自賠責保険の取り扱い店になっていれば、新規で自賠責保険を切る時に1台2000円近くのバックがあります。
それくらいですね。
目次
重量税を税務署直轄にしてはどうか?
例えば、重量税。これを徴収するシステムを変更してみてはどうかなと。
年に1回来る自動車税ってありますよね?排気量毎に分かれて支払うものです。
軽自動車で1万円弱。小型車なら25000~円とかそういった感じです。重量税もこのように毎年年度初頭に集めてはどうか?
今自動車税は、軽自動車は市におさめる市税です。小型車以上は県におさめる県税になっています。
重量税も毎年初年度に回収すれば車検の時に割高に感じないわけです。
車屋さんがお金を立て替えて車検と通すパターンもある
実は車検代が高いと言われているわけですが、こういう例もあります。
うちが乗ってる車ですが、初年度から18年越えしまして、重量税が5万円オーバーになりました。
そして自賠責は20610円。
二つ合わせると7万円オーバーです。実際の整備代が3万円もかかっていない。
合計すれば10万円。
車検を通すには、自賠責の加入と重量税の納付が必要です。しかし、お客さんがすぐにお金が用意できないと言ったら?
お店は10万円の車検のうち、重量税と自賠責ををお客さんの代わりに立て替えないといけないわけです。
7万円も立て替えて、収益となるのは3万円の整備代のうちの原価を除く部分だけ。
お店側からするとこれは実際たまったもんじゃないのです。信用のあるお客さんならいいんですけど、一見さんの場合だと、整備代をきちんとおさめてくれるかが不透明。
それなのに7万円強のお金を立て替えてあげることがリスキーになる。
なので、車業界としてはせめて重量税は個人宅へ直接支払い通知が出てほしいと思うのです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。