この前、国内乗用車メーカー8社の純正オイルフィルターを分解した記事を書きました。
そしてそれをツィッターに流したんです。
国内主要8自動車メーカーの純正オイルフィルターを分解して内部を検証してみた
記事にもしたけど、カートリッジタイプのオイルフィルタは中身が分からない。純正と社外でどの程度違うのか? https://t.co/7TY6g6FhDG— チームMHO (@teammho) 2017年8月16日
これは社外部品と純正部品の比較ではないんですが、あえてオイルフィルターという部品にスポットを当ててみました。
そもそもオイルフィルター、別名オイルエレメントと呼ばれている部品は人間で言うところの腎臓にあたります。循環してきたエンジンオイルのゴミなどをキャッチして濾過する部品と言えばわかりやすいですね。
オイルフィルターの交換時期はエンジンオイル交換2回に1回。車好きな人はオイル交換ごとに交換している部品です。
なんでこのオイルフィルターを分解したのかというと、外から中身が見えないから。これにつきます。カードリッジ式のオイルフィルターはフィルター自体にネジが切ってあって直接エンジンに取り付けます。
つまり、外見がちゃんとオイルフィルターの形をしていれば疑いようのない部品。中まで分解して見ようとは思わないですからね。
この辺純正オイルフィルターは各メーカーでどう違うのかっていうので、分解してみました。
車の部品には純正と社外部品があります。前にもつぶやいたことがありますけど、ベルト鳴きがひどい車に純正のファンベルトをつけようと注文したことがあります。
そうしたら、パッケージはそのメーカーのパッケージでベルトには思いっきり三ツ星ベルトって書いてあったんですよ。おいおいこれ純正も社外も何も違わないじゃんって。
そうかと思えば純正のエアクリーナーを取り寄せてつけたこともあります。そうしたら社外のエアクリーナーよりも明らかにフィルター部分の目が細かった。なるほどこれなら細かい埃もきちんとキャッチできるなって!
それでは改めて純正部品と社外部品をどうするべきなのか?
目次
純正部品と社外部品の使い分け
ちなみにこれはプライベートで某ディーラーに行った時に展示してあった部品です。ディーラーは当然純正部品を使います。右側が純正のオイルフィルターで、左側が社外のオイルフィルターです。
これだけ目の細かさに違いがあるので、純正を使いましょう!という販促ツールでした。
純正部品と社外部品で違いがあるのは何か?こういったフィルターは確かに純正部品のほうが目が細かく作られている場合が多い。中には社外品とあまり変わらないメーカーもありましたけど。
純正部品と社外部品をうまく使い分けると、部品代をうまく抑えることができます。僕が純正じゃなくてもいいかなぁって思う部品は
・エアクリーナー
・オイルフィルター
・ファンベルト
・プラグ
・ブレーキパッド
・ブレーキシュー
・マフラー
主にこの辺りですね。当然オイル管理はきちんとしている人に限ります。ずさんなオイル管理をしているのならフィルターは純正を使うべき。
きちんとしたオイル管理をしていれば、そうそうオイルラインにゴミなどは発生しませんからね。
プラグもNGKとデンソーでいい。っていうか純正のプラグを取り寄せるとパッケージが純正で中身がNGKやデンソーだったりします。
ファンベルトも定期交換部品なので社外品でOK。ブレーキパッドもきちんとしたブレーキパッドのメーカーを使えば全然問題なし。アケボノとかHAMPやピットワーク。トヨタならDJブランドですね。
マフラーも社外品のほうがかなりお安く上がります。
では社外品をオススメしない部品は何か?
純正部品を必ず使って欲しい部分
エンジンでいうところだと、タイミングベルトやテンショナー・ウォーターポンプ類など。そう簡単に交換できない部分です。
そしてエンジンにとって重要な部品。これは純正を使って欲しいですね。
マニュアルならクラッチ系統。ここも純正を使うのがオススメかな。エグゼディなどきちんとしたメーカーはありますけど、今まで使ってきた純正クラッチとフィーリングが結構変わります。
このように、重要な部品は純正。定期交換される部分は社外品と使い分けるのがランニングコストを下げられていいんじゃないかなって。
整備工場に聞いてみよう!
あなたが整備をお願いしてる整備工場は、一体どのような部品を使っているか聞いたことがありますか?
ディーラーであれば純正部品オンリーしか使わないと思われますが、町工場などでは純正を使うかどうかってわかりません。
もし、整備工場から使った部品の説明がなかったら
「純正を使うのか?社外を使うのか?」
をきちんと聞いてみるのもいいと思います。そして、社外部品を使ってるのに純正定価で売り上げをしてくる整備工場なんかあったらそれこそ詐欺に近い。
理想を言えば、整備を依頼した時点で社外部品を使いますか?純正部品を使いますか?と選択できる場を与えてくれる整備工場のほうが親切です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
自分の場合は、車の整備をしてもらってる友人の工場では、純正同等品の社外品を使って修理するので、基本的にどちらの部品を使うかとかの選択肢はないですね!
自分は、部品は結構余力を残した状態で交換するので、純正より値段が安くて信頼のおける部品なら全然オッケーです。
部品代+工賃を支払う事になるので、出来るだけ整備費用を抑えるのには、やっぱり社外品の使用と言う事になっちゃいますね!
自分はRF3のタイロッドエンドブーツを社外品で交換しましたが、約10か月で左は完全にねじ切れ、右はねじれて穴が開きました。
その工場は純正と社外と選べましたし、伝票には部品メーカーまで記載がありました。
ただ自分はタイロッドエンドの件があってから純正が圧倒的に多くなりました。
社外品をうまく使えば修理代を抑えられますからね。
ブーツに関しては、難しいですよね。純正だとエンドブーツの設定がなくてタイロッドエンドASSYだけの車種もあります。そんな時は社外品があってよかった!となるわけですけど・・