最近頻繁にジャンプスターターを使っています。主にYouTube動画を撮影する為に使っています。
もうこのArteckのジャンプスターターは殿堂入り的性能を誇って、頑張ってくれています。
しかし、とある動画を撮影している時に事件が起こりました。
エンジンがかからない車のエンジンをかけるべく、ひらすたクランキングをしていたんです。
ジャンプスターターの説明書によると、一回使用したら15秒以上の間隔をあけて使ってくださいと書いてあります。
なかなかかからないエンジン(クランキングではなくて燃料系統に問題があった為)、しょうがないから少し休もうかとジャンプスターターを外した時に気がついた。
ん?
なんか貝みたいにぱっくりとケースが・・・。
あいているじゃないか!
うわっこれって爆発するパターンじゃない?と、とりあえず熱くなっていたジャンプスターターをコンクリートの広い場所に置いてクールダウン。
考えられる原因は、クーリングラップをまったく設けずに連続使用しまくった結果、本体の熱が持ってケースが内部から押されて外れた現象。
少し冷めたあと、じっくりと検証してみることにしました。
問題はこの後、このジャンプスターターを使い続けることができるのかどうか?という点です。おそらく正常な思考を持つ人間であれば、使わないでしょう。
もし皆さんが持ってるジャンプスターターがこうなってしまったら使用をやめてください!としか言いません。
しかしそこは自己責任の男であって、整備士。そう簡単には引き下がれない。今までこのジャンプスターターは数々の死戦を繰り広げてきたんです。
例えば若干ショートさせちゃった事件とか、落としてしまい無反応になっちゃった事件など。
そこに来て今度は破裂事件・・・。
完全に冷めたところで、ジャンプスターターを分解して内部を確認することにしました。
今の段階でわかっていることは、内部のバッテリーは完全に放電してしまった。ということ。インジケーターランプが1つも点灯しません。
この前、スマホのリチウムイオンバッテリーを交換したんです。その時に感じたことって、リチウムイオンバッテリーって、触ると柔らかい。
例えるなら鉛みたいな触り心地です。乾電池とかそういうのとは触った感じが違います。おそらくいろんな機械に入ってるリチウムイオンバッテリーは、専用のハードケースに入ってる為硬い物が多いでしょう。
ですが、スマホのバッテリーは柔らかかった。中身がむき出しみたいな感じです。ジャンプスターターも同様。なんとなく膨らんだバッテリーは手で触ると柔らかかった。
つまりケースの中に再び入れれば、形はある程度まで治るだろう。
あとは損傷・劣化がないかどうかの確認。
極板やらプリント基盤などが焼けたような跡はまったくありませんでした。
今回のジャンプスターターが受けた衝撃は、バッテリーにかなりの熱が加わった為の膨張といったところでしょうか?
ケースの中にもう一度収めることは簡単にできました。
あとは電気をインプット・アウトプットできるかどうか?という点です。
当然自己責任と、ある程度のリスクも考えて外で充電をしてみることに。
もし爆発したりしても被害は最小限に収まります。完全にジャンプスターターが冷えた状態で充電をしてみる。
するとちゃんと電気をインプットできています。
すごい。8割以上は無理だと思ったけど。あとは充電後にバッテリーとして使えれば問題なし?
結果、
問題なく再利用可能でした。
すごい。Arteckジャンプスターター。また一つ伝説を作ってくれました。このジャンプスターター、ちゃんと使えば相当役に立ちますよ。
僕の頭がちゃんと冷静でいられれば、10年近くエンジンをかけていなかったあの車のエンジンすらかけることができたっぽいんです。
ジャンプスターターを買おうと思ってる人は、Arteckにしておいたほうがいいですよ。タフでかつスマート。そしてスタイリッシュなにくいアイテムです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。