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20〜25kmで故障増化?JPNタクシーで考えるハイブリッドの意味とコスト

3月13日付の東京交通新聞にて、JPNタクシーの不具合について誌面で書かれていました。

内容を要約すると、20万〜25万キロくらいで、ハイブリッドシステムのインバーターが故障するケースが増えていると。

そのほかリヤショックやスライドドアの故障、シリンダーヘッドの故障などが発生すると。

JPNタクシーって、従来タクシーに使われているLPG燃料のハイブリッドシステムを搭載したモデルです。

このハイブリッドの機関部品であるインバーターが20〜25万キロで故障するするケースが多発していると。

インバーターが壊れると、高額な修理代が発生するのでタクシー会社としては痛手ですよね。今まで使っていたタクシー専用モデルのコンフォートに変わって出てきたのがJPNタクシーです。

ハイブリッドシステムは燃料代を考えると故障すると厳しい

この件についてはいろいろと考えさせられますね。

一般的に言えば20万キロ以上走れれば、まあ壊れてもある程度納得できる人って多いと思います。車が長寿命化されてきたとは言え、街中を走ってる車のほとんどは20万キロまで到達してません。

ガソリンモデルとハイブリッドモデルが混在する車種は、その価格差が狭まってきたとは言え30万以上違います。

つまり、この価格差を燃料コストでペイしないと、ハイブリッドを選ぶ意味があまりないわけです。もちろん最近のトヨタ車はハイブリッドだと、災害時の1500Wの電気が使えるなど違った意味でも存在感がでています。

でも基本的にはハイブリッドを選ぶ人の目的って、低燃費性能。

車によっても違いますが、7万キロ以上を走ってそこから元が取れ始めると。

ようやく元が取れてきたなぁといったところに、重要な機関部品であるインバーターが故障しました。とか、ハイブリッドバッテリーの交換が必要です。

などといった、ハイブリッドシステムを構築している部位が壊れると非常に厳しいです。これらの修理って、普通のガソリン車の修理よりもお金が段違いにかかりますから。

これって、アイドリングストップにも通じるところですが、低燃費のシステムを維持するために高額な部品が使われていると。

それが壊れると結局本末転倒になってしまう。

一般ユーザーなら20万キロも走れば、元は取れたしいつ故障してもしょうがないなという気持ちになるかもしれません。

しかしタクシーにとって20万キロなんかほんの通過点に過ぎないので、そんなタイミングで機関部品が壊れたら困るわけです。

JPNタクシーの前ってコンフォートという車でした。この車のいいところって、修理がしやすいこと。構造がシンプルなところも見逃せないポイントでした。

タクシーの整備って、インターバルを決めてどんどんと部品を交換していきます。それこそウインカーやらヘッドライトやらの電球も、ある程度のタイミングで全部交換する。

エンジンだって構造がシンプルだから、スペアを用意しておいてすぐに載せ替えができる。整備性の良さと頑丈さがコンフォートの売りでもあったわけですね。

JPNタクシーになると、ハイブリッドですので、修理もレベルが上がります。そしてハイブリッドを構成する部品も高い。

タクシーにハイブリッドって一見、どんどん元が取れていいよねって思われがちでしたが、故障頻度が増えてくると考えものですよね。

ハイブリッドって走ってなんぼですが、やっぱりある一定のボーダーラインとして25万キロくらい走って無故障で終わってくれるのが一番美味しいところなのかもしれません。

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