新型ジムニーですが、2019年8月現在リコールが2つ出ています。1つは完成検査不備リコール。これは車検や12ヶ月点検時に受ければ特に問題はありません。
それよりも早急にリコールを受けないといけないのが燃料ホースの交換リコールです。
これはどういった内容なのかというと、
燃料ホースの成形管理が不適切なため、弾性が不足しているものがあります。そのため、当該ホースがエンジンの熱や振動により変形してステアリングシャフトに接触し、最悪の場合、当該ホースが損傷して燃料が漏れるおそれがあります。
問題の燃料ホースは、運転席バルクヘッドの近くについています。
エンジンの右後方にある燃料ホースが変形し、ステアリングシャフトなどに干渉して穴が空いてしまうというもの。
リコールの通知を受けても、なかなか面倒臭がって修理に出さない人って大多数いますよね?でもこの新型ジムニーの燃料ホースリコールは早めに受けることを強くおすすめします。
それというのも、うちのお客さんでリコールに該当しているジムニーで、実際に燃料が漏れたケースがあります。
その燃料漏れの勢いがすごい。レッカーで引き上げに伺ったのですが、満タンにしてあった燃料がすさまじい勢いで流れ出てしまった。おそらくイグニッションONになって燃料ポンプが回り続けていると、どんどん漏れ出すのだと思われます。
いずれにしろ、そこにタバコの火などがあれば一瞬にして車両火災になってもおかしくない漏れっぷりでした。早急にリコールを受けるようにしてください。
この燃料ホース交換リコールは、スズキディーラーだけでしか作業できないわけではありません。部品を販売店が事前に取り寄せれば、ディーラー以外の町工場でも作業ができます。
こちらがリコール部品の燃料ホース。
実際にうちの工場でも何台かリコール作業を実施しました。
単純な燃料ホースの交換なので、時間はそんなにかかりません。待っていてもらっても作業自体はできてしまうので早めにリコールを受けてください。
状況が重なると本当に車両火災になります。万が一新型ジムニーに乗っていて、ガソリン臭いと感じたらとりあえず通気性のいい場所に徐行して、エンジンを停止。
ガソリンが漏れていないか確認してください。タバコの火などは厳禁です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。