年末も押し迫った頃、一本の電話。
「今仕事場から帰ろうとしたら、ブレーキが効かなくてどうすればいいですか?」
というもの。
ブレーキが効かないというのが、いつものローターを削ってしまってるのかな?というレベルではなくて、ペダルが踏み抜けてしまうという緊急事態。
代車は空いていたので急遽入院してもらいました。
ロードサービスでレッカーしてきてもらい、ブレーキペダルを踏んでみると確かに底まで踏み抜けてしまう。
もちろんブレーキは効かないので、駐車場へ入れるときはサイドブレーキを操作しながら止めました。
フロント右。
こちらはフロント左。
明らかにフロント左に事件が発生しています。
アルミホイールが錆錆。これは・・・・。
ブレーキフルードのタンクが空です。
フロント左タイヤを内側から覗いてみるとこの状態。
インナー側のパッドがなくなってる。
ローターも削れているところをみると、ブレーキパッドの残量がなくてそのまま使い続けてしまいにはブレーキパッドがキャリパーから脱落した。
そして、ピストンが飛び出てフルードが一気に漏れてしまった。
というフローですね。
この人は結構な急勾配を走られる人で、年間走行距離も人より多め。夏に12ヶ月点検の誘致をしましたが入庫せず。
その後4ヶ月でこの状態です。
もし12ヶ月点検で入庫していたら、ブレーキパッドを交換してこうはならなかったでしょう。
走行距離が多かったり勾配を毎日のように走る人はブレーキの減りが早いです。
必ず法定点検も受けてください。としか言いようがありません。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。