お客さんから
「パンクして動けなくなっちまってよ、タイヤ貸してもらったんだよ」
と、ちょっと意味が分からない電話を受けました。どうやらタイヤがパンクしてしまったようです。
取り合えず在庫してないタイヤだから来店して下くださいと伝えました。
来店してもらって、納得!
こちらをご覧ください。
ホイールに何か貼ってあります。
よく見てみると・・・
JAF!なんと貸出タイヤのようです。
これは賢い!
何でかっというと、今の車の8割はスペアタイヤが付いていません。
パンクした時に、トレッド面に何かが刺さっているのなら修理が可能です。多分、その場でもなんとか処置ができるでしょう。
ですが、サイドウォールを破いたり、バーストしてしまえばそのタイヤは使えません。その時点で他のタイヤに付け替えないといけないわけです。
しかし、最初に書いた通り、今の車って8割以上がスペアタイヤを積んでいません。つまりタイヤをバーストさせると走行不能に陥り、リカバリーが出来なくなると。
これって、現場に言わせると非常に困るわけです。スペアがあれば、その場で交換してあげれば自走が出来る。しかしタイヤがないとレッカーせざるを得ない。
そんな事案がずっと増え続けていたんです。うちの会社でも、貸し出し用のタイヤをある程度揃えてあります。とりあえずその場でタイヤを付け替えて、新品を組み上げたら来店してもらう方法です。
JAFの貸し出しタイヤ
そして、ご丁寧にバーストしたタイヤは、預かり用の袋に入っていました。
これは画期的です。
そしてタイヤ袋の中にはこのようなものが入っていました。
交換したら、外した貸し出し用タイヤをJAFが回収に来てくれると。
多分JAFもスペアタイヤがなくなったことで相当大変だったんでしょうね。これは長野支部での対応ですが、全国的にこうなのでしょうか?
環境対策でスペアタイヤがなくなったのは、それはそれでいいことだと思います。
ですが、バーストしたがためにレッカーを出さないといけなくなったことって、このほうが環境負荷は大きいです。
出張でタイヤを付け替えられれば、それで済むことですから。わざわざレッカー車を出さないで済みますからね。
タイヤは新品が届いたので、組み上がりました。あとはお客さんが来店してくれればJAFにタイヤを返せます。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。