リン酸鉄リチウムのレボルノークスジャンプスターターJ400S辛口レビュー

買って試してみました。リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載しているジャンプスターター。

買ったのはこちらのアイテムです。

レボルノークスのジャンプスターター。J400Sというものです。

特徴はタイトルの通り、リチウムイオン電池ではなくてリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載していること。

リチウムイオン電池とリン酸鉄リチウムイオン電池の違いは何か?

リン酸鉄リチウムイオン電池はリチウムイオン電池のように、発火や爆発の心配がなくて長寿命なのが特徴です。

性能はリチウムイオンの方が、エネルギー密度は高かったのですが、ここの所リン酸鉄リチウムイオンもパワーが上がってきました。

とうとうジャンプスターターにも搭載ができるようになってきたと。今の電気自動車もテスラのモデル3はリン酸鉄リチウムイオンを搭載しています。中国のBYDの電気自動車もそうです。

進んでいる電気自動車メーカーが採用し始めている、注目の電池なのです。

このジャンプスターターを使ってみた結果を書いてみます。

ちょっと辛口で、結果を先に書きます。

軽自動車は軽くスタートできました。2000ccのガソリンエンジン車はスタートできませんでした。

いいところも悪いところもあるので、以下はその経緯を読んでください。

2000ccの180SXをJ400Sで始動できるか?

最初に試したのは、極たまにしかエンジンをかけない180SX。

エンジンは2000cc。SR20DETを搭載しています。

この車、完全にバッテリーも上がってしまっていて、ジャンピングするのは結構厳しいんです。

ジャンプスターター全体に言える事ですが、不動車をジャンピングするのってかなり難しいです。それは経験済みです。

180SXについてるバッテリーはすっからかんだったので、ジャンプスタートの制御がかかって起動すらしません。

とりあえずカラカラのバッテリーを、ほんの少しだけ電気が残ってるバッテリーに付け替えて、試してみました。

結果は書いた通り。始動できませんでした。

何故起動できなかったか?これは、ジャンプスターターのセーフモードが働いてしまうからです。

どういうことかというと、いわゆるオーバーロード判定です。

このジャンプスターターから取り出せる許容量を超えてしまっているため、途中でカットされてしまうのです。

セルの回り方は悪くないんですけど、回す時間が続かない。数秒でカットされるので、どうやってもエンジンがかけられませんでした。

ちなみに、余談になりますが、この180SXのエンジンを始動できたのは一番右のコンデンサタイプだけ。

真ん中のリチウムイオンタイプも始動ができませんでした。こちらも、オーバーロード判定でカットされてしまったからです。

昔のジャンプスターターには、この電流制御をする配線が付いてなかったんです。なので、やりすぎて本体が膨らんだりして危険な使い方もできた。

今買えるものは、リミッターが付いてるので駄目なわけです。

軽自動車のカプチーノのエンジン始動はできたか?

続いて試したのはカプチーノです。

さすがにこれもエンジンがかからなかったら、怒って返品してやろうと心に決めながらのチャレンジ。

テスト方法は、バッテリーのマイナスを外してジャンプスターターをつなげて、純粋にジャンプスターーターのパワーだけでかけられるかどうか。

バッテリーをつないでいないと、これまたリミッターが働いてしまい、ジャンピングできない仕組みです。

なので、バッテリーと端子をつないだところにジャンプスターターをかませて、その状態でマイナスを切り離して、ジャンプスターターの電気だけでトライ。

結果、余裕でかかりました。

さすがに軽自動車だからといえば、それまでですけど、こちらのカプチーノもいい加減不動車です。

一発始動できました。

こうなってくると、他の車でも試してみたい。多分不動車の180SXでは厳しかったんでしょうけど、現行の2000ccならかかるのかもしれない。

ちなみにフォローではないですけど、もう一つのリチウムイオンタイプのジャンプスターターよりもパワーはあるようで、セルの回りは軽やかです。

要するにリミッターが効くのが早すぎるんですよ。カットできれば多分エンジンかけられると思います。

本体保護の為なんでしょうけど。

1500ccのシエンタで試してみた

では1NZを搭載している、1500ccのシエンタではどうか?

テスト方法はシンプルです。

この車はバッテリーが上がっていないので、バッテリーのマイナス端子を外した状態で試してみます。

ただし、バッテリーを外した状態ではジャンピング出来ない制御が入るため、バッテリーをつないでいる状態でジャンプスターターをつなぐ。

エンジンをかける前にマイナス端子を外してクランキングという順序で行いました。

このようにバッテリーを認識させたあと、マイナス端子を外してジャンピング。

こうすると、純粋にジャンプスターターの電気だけで勝負になります。

結果はどうだったかというと、一発始動。軽やかです。

180SXの時とは違って、簡単でした。とりあえず今日はここまでで、また次回は他の車でも試してみたいと思います。

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