「エンジンかからないからきてもらえないかねぇ」
週に何回この手の電話が来るか。冬になるとその頻度はさらに多くなって、大袈裟じゃなく2日に1回はかかってきます。
その原因のほとんどと言っていいのがバッテリーの劣化によるものです。
劣化というと弊害があるけれど、エンジンをスタートさせることができない状況になってるわけですね。いわゆるバッテリー上がりです。
バッテリー上がりを起こす原因はなにか?
簡単に言えば、車をたまにしか乗らないから。
バッテリーって、満充電させておいたとしても車に繋いであるだけで、暗電流により少しずつ電気が減っていきます。
例えば時計だったりラジオのチューニングっていうのは、それほど狂わないでしょう?これは車に乗ってない時もバックアップで電気を使っているからです。
もちろん電気を供給しているのはバッテリー。車に乗らないと、自然放電と暗電流により少しずつバッテリーの電気が減っていくわけですね。
ある一定を超えて減ってしまうと、エンジンがスタートできなくなります。
全く車に乗らないと、バッテリーの電気がなくなってしまうということは書きましたが、たまにしか乗らないとか、チョイ乗りしかしないという使い方も厳しいです。
バッテリーにとって、一番の仕事はエンジンを始動させるセルモーターを動かすことだからです。
エンジンをかけるためにセルを回すには大電流が必要です。ここでバッテリーの電気をたくさん使ったとしても、エンジンがかかることでオルタネーターが駆動されて、バッテリーに電気を蓄えます。
これが、2000回転くらいの時充電量が大きくなるので、アイドリングするだけというよりは走っていたほうがバッテリーにいいんです。
チョイ乗りもエンジンを始動して、そこから電気を回収しようにも足りないで車を止められることが多いので、じわじわとバッテリーを消耗させます。
電気が減ったバッテリーはサルフェーションを起こしやすくなるので、今度は電気が入らない病気にかかってしまうんです。
サルフェーションを起こしてしまうと、パルス充電などを行わないと除去できないので、時間が経つにつれ次第にダメになってしまう。肝心な時にエンジンがかからなくなる。こういう流れになります。
チョイ乗りが多い人で、普通の車に乗ってる人はアイドリングストップ用のバッテリーに交換すると長持ちしやすくなります。
アイドリングストップ用バッテリーの特徴って、電気の出し入れに特化していることです。
信号待ちでエンジン停止、再始動。また信号待ちになりエンジン停止、再始動。
1日に条件が合えば何度もセルモーターを回します。それを可能にしているのがアイドリングストップ用バッテリーです。
アイドリングストップ用バッテリーって、クイックチャージ性能が高いです。つまり、チョイ乗りユーザーさんにぴったりです。
そして、耐久性も高くなっています。たまにしか乗らない、毎日チョイ乗り使いをしていても電気を素早く回収してくれるので、長持ちします。
アイドリングストップ車じゃなくてもアイドリングストップ用バッテリーは効果的です。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。