今スズキでISGによる改善対策が出ています。主な車種はクロスビーなのですが、どのような内容なのか改めて確認してみます。
まず改善対策の内容は以下の通りです。
エンジンコントローラにおいて、制御プログラムが不適切なため、アイドリングストップ後のISG(モーター機能付発電機)による再始動ができなかった場合、スタータモータでのエンジン再始動に切替える保護機能が働かず、自動でエンジンを再始動できないおそれがあります。
スズキHPより引用
対象車はソリオ、スイフト、イグニス、クロスビーですね。
エンジンが再始動できなくなるというのがちょっと怖い内容です。
リコール対象車になっているスズキ車はオルタネーターの代わりにISGというものが付いています。
これは従来のオルタネーターに対して、モーター機能付発電機です。
エネチャージハイブリッドの重要なパーツなのがISGというモーター機能付発電機です。
アイドリングストップを想像してください。
条件がそろって、信号待ちでアイドリングストップしました。ブレーキペダルをリリースするとすぐにエンジンが再始動しますよね?
従来の車ならアイドリングストップ後のエンジン始動はセルモーターがクランキングをしていました。
これがリコール該当車の場合、ISGが行っています。セルモーターではなくて、ISGを回してファンベルトを介してエンジンをクランキングさせて再始動しています。
このほうが振動が少なくエンジンが再始動できるというメリットがあるからです。
僕はまだ経験がないのですが、ISG搭載車でアイドリングストップからのエンジン再始動が失敗することがあるようです。その時、セルモーターに切り替えてクランキングをする制御がはいるようです。
リコールはこの制御プログラムに欠陥があって、セルモーターが回らないというのです。
ISGでエンジン始動ができなければ、セルモーターを使ってクランキングをするというのは保護回路があるということでいいと思います。
トヨタのハイブリッドにはセルモーターがありませんが、ホンダの2代目インサイトの頃って、セルモーターもハイブリッドなのについてました。
これは万が一エンジンが欠けられなかったときの為を考えてついていました。
いずれにしろ、アイドリングストップが失敗して保護回路が働かないとなれば、エンジン再始動ができないということなので、改善対策は早めに受けてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。