スズキより2月3日付で改善対策が発表になりました。
実はこの改善対策ですが、去年発表になったものとほぼ同じ内容です。どういうことか?
まず、去年発表になった改善対策の内容は以下の通り。
エンジンコントローラにおいて、制御プログラムが不適切なため、アイドリングストップ後のISG(モーター機能付発電機)による再始動ができなかった場合、スタータモータでのエンジン再始動に切替える保護機能が働かず、自動でエンジンを再始動できないおそれがあります。
スズキHPより引用
では今日2月2日付で発表になった改善対策632の内容は以下の通り。
エンジンコントローラにおいて、制御プログラムが不適切なため、アイドリ
ングストップ後のISG(モーター機能付発電機)による再始動ができなかっ
た場合、スタータモータでのエンジン再始動に切替える保護機能が働かず、自
動でエンジンを再始動できないおそれがある。国土交通省HPより引用
どうでしょうか?全く同じ内容です。スズキに事の真相を問い合わせてみました。
再度の改善対策の理由は、前回リプロプログラムの不良
たまに再リコールって発生するのですが、これもやはり再改善対策です。
簡単にいうと、前回の改善対策で書き換えたリプロデータに不備が見つかって、もう一度違うデータに書き換えないと症状がおさまらないという。
さらにいうと、前回対象になっていない車体番号の車に関しても、若干の範囲を広げての再改善対策ですということです。
もう一度リプロしないと駄目だということですね。
そもそもどんな状態になってしまうのか?
アイドリングストップでエンジンが停止した時、ISG搭載車はセルモーターではなくてオルタネーターであるISGを使いファンベルトを介してエンジンを再始動させます。
この時の制御が駄目で、エンジンが再始動できなくなるとうものです。
実際にその症状にあったことはないんですけど、アイドリングストップしてエンジンがかからなくなったら焦りますよね。
リプロをしないでこの症状を回避するとしたら、アイドリングストップをオフにしておくということが有効かもしれません。
いずれにしても早めのリコールを受けてください。
ソリオ、スイフト、イグニス、クロスビーのISG搭載車です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。