この間預かった日産セレナ。車検だったんですけれど、走行距離が11万キロを超えていた。
そしてプラグを外したらかなり焼けていた。もしかしたら燃圧が落ちてきているのかもしれないということで、10万キロを超えているということも加えて燃料フィルターを交換することにしました。
通常燃料フィルターというと、ガソリンエンジンの場合エンジンルームのフューエルパイプの途中に設置してあるか、それとも燃料タンクの近くについているかのどちらかが大半だ。
しかしこのセレナはどこを探しても燃料フィルターを発見できなかった。もしやと思って、部品の展開図をFAXしてみたらやっぱりだった。
セレナの燃料フィルターは燃料タンクの中に入っていたのである。分かりやすくいうと、燃料ポンプと一緒に取り付けられている。すべてが一体になっていた。
燃料ゲージユニット、燃料ポンプ、燃料フィルター。この3つが全て合体して燃料タンクの中に沈められていた。
これはビックリした。まあ恐らくそうなんだろうなという予測はあったけれど、インタンク方式の燃料フィルターの交換は始めて行いました。
取り外しは慎重になります。燃料ポンプやゲージユニットに負担がかからないように、ケースを分解していかないといけない。Oリングが2箇所とパッキンが1箇所。一応全てを交換しましたが、それにしてもいやはやでした。
作業的には、助手席の後ろに燃料タンクにアクセスするサービスホールがカーペットの下に存在している。
なので、DIYでも交換はできるけれどもカルチャーショックでした。
もしみなさんが乗っている車で、燃料フィルターを交換したい。でもどこにも見当たらないなんて車種はインタンク方式になっている可能性があります。
いまどきの車の燃料フィルターについてでした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。