今ではディーゼルエンジンにも装着されてきているインジェクター。燃料を噴射するノズルで、細かい霧状にして噴射しています。
インジェクターはキャブレターに取って代わった燃料方式です。電子制御で、車の水温からアクセル開度など全てセンサによって数値をコンピュータに送ります。そのデータをもとにコンピュータがインジェクターの開閉を指示しています。
インジェクターは例えると水道の蛇口です。燃料の圧力が低いと、うまく霧状に噴射ができません。冬に水道の蛇口を開けっ放しにして元栓をしめ、凍結防止をしますよね?その時って、蛇口は全開にしていても元栓を閉めてるから水は出ません。
これと同じで、燃料ポンプから圧力をかけてインジェクターを開いて燃料を噴射するのです。インジェクターが正常であっても、燃料ポンプが壊れてたりして燃圧があがらないとうまくエンジンは動きません。
それではインジェクターの交換時期・費用はどのくらいか?
インジェクターの交換時期はどういった時か?これはもうインジェクターが不具合を起こした時です。例えば本体から燃料が漏れ出してきたり、エンジンが不調になったりしたとき。
インジェクターは高価な部品なので、あえて予防で交換するということは現場ではほとんどしません。車をチューニングして、容量の多いインジェクターに交換するといったことでもない限りは。
インジェクターの交換時期は壊れたら。ということになります。
それではインジェクターの交換費用はどのくらいかかるのか?
インジェクターは部品がかなり高額な部品です。直噴エンジンにものだったりすると、1本2万円を超えることもあります。
それが基本的にシリンダー数付いています。電子制御初期のエンジンだと、シングルポジションインジェクションというものもあり、1つだけのインジェクターしかつかってない場合もあります。
ですが、今の時代はほとんどがマルチポイントインジェクションです。
4気筒エンジンなら4つ。6気筒エンジンなら6つ使っています。インジェクターの交換費用を算出してみると、5万円〜30万円程度になってきます。
それではインジェクターのメンテナンスってなにかできるのか?というと、パッキンであるOリングを交換するか、添加剤を入れるかくらいしかできません。
インジェクターのメンテナンスは、燃料添加剤を入れるのが一般的です。
たまにはガソリンを入れたらインジェクタークリーナーを入れるとか、フューエルワンを入れるなどするのがおすすめです。
インジェクターを洗浄して、従来の噴射を取り戻せる添加剤です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。