アイドリングストップとバッテリー

今の車には燃費向上のためにアイドリングストップと呼ばれる機能が各メーカーからこぞって出ています。

アイドリングストップというのは、読んで時のごとくです。無駄なアイドリングを排除するもの。ついつい車に乗っていると、停止中などでもエンジンをかけっぱなしにしてしまうことってありますね。それらを抑えると燃料消費率がかなり下げられるということですね。

でも、このアイドリングストップという機能ですが、僕はあまり好きじゃないのです。

まず、信号待ちでアイドリングストップが起こると、アクセルのレスポンスがどうしてもワンテンポ遅れてしまう。特に右折しようとするような時。タイミングを見計らって、それっという感じで一気にいかないと迷惑をかけてしまうでしょう?そんなとき、やっぱりアイドリングストップされていると困る訳です。

30prius-engine

なのでぼくは信号の右折待ちなどでアイドリングストップが発生すると、それとなく右折のタイミングが近づいてきたら先にアクセルをあおったりして強制的にエンジンをかけておきます。やはり自分のタイミングで飛び出したいから。

そしてそのアイドリングストップで最大の疑問点なのは専用バッテリーです。通常のバッテリーよりも充放電にすぐれている専用のバッテリーをアイドリングストップ車には備え付けられています。この通常のバッテリーとの価格差をアイドリングストップをした際の燃料代でペイできるのかというと、難しいと思うんです。

スポンサードリンク

実際にアイドリングストップ用のバッテリーと通常の同サイズのバッテリーの価格差を比較すると5000円とか当たり前。ではこの5000円をアイドリングストップで取り戻すって容易じゃないですよね。というか無理だと思う。当然、アイドリングストップ専用のバッテリーにも寿命がくる。その時はまた専用バッテリーに交換しないとアイドリングストップの条件に入らなくなる。専用バッテリーにしないと、アイドリングストップが起こりえないことがあるのです。アイドリングストップをさせようとするにはいくつもの条件をクリアしないといけない。その中にバッテリー電圧がある。専用バッテリーを使っていないと、この電圧のストライクゾーンに入る事が少なくなる訳です。

最後に考えるのがセルモーターの耐久性。およそ今の新車のセルモーターは問題がなくなってきていると思いますが、この再始動の回数もECUはモニターしています。ある程度の回数になったら交換を促すようになっています。そのセルモーターの交換費用をアイドリングストップで浮いた燃料代で・・・到底ペイが出来ません。

これらを踏まえて僕はアイドリングストップというシステムがあまり好きじゃありません。ただ、環境に優しいということは分かっています。でもなんだか部品代やら何やらを考えると本当に環境に優しいのか?と疑問を持ってしまう事もあるけど・・。

トヨタのハイブリッドならセルモーターの問題はありませんね。ブラシレスのハイブリッドモーターでエンジンを始動するので、再始動の回数なんか生涯問題ないでしょうね。ただセルモーターでエンジンを再始動するタイプは要注意なのです。

今ではアイドリングストップ用の社外バッテリーも安くなってきましたね。価格差が小さくなれば悩みません(笑)

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする