この前、お客さんに次に買う車をハイブリッドかクリーンディーゼルのどちらにしようか迷っている。といった相談を受けた事がありました。
ちょっとこの辺でおさらいとしてハイブリッドとクリーンディーゼルのお話をしたいと思います。
まずはハイブリッドから
ハイブリッドカーというのは、どこが優れているのか?基本的にハイブリッドカーというのは日本で使うには最適な車であると思います。ストップ&ゴーが多い日本ではハイブリッドが進化を発揮できます。
トヨタハイブリッドシステムや、現在のホンダのハイブリッドシステムは、低速走行をモーターのみで行う事ができます。これが良いところですね。車に限らず物を動かす時って、動き出すまでがかなりのエネルギーが必要なわけです。これをモーターが担う訳です。
モーターって、最初から最大の出力を出す事ができます。バッテリーの容量が残っている限りは渋滞ではモーター走行で燃費を稼ぐ事が出来る
では高速道路ではどうなのか?
これは常にアクセルを開けていないといけないために、ハイブリッドだとちと分が悪くなります。なぜなら、モーター走行でまかなえるスピードレンジではないし、走行距離も長くなる。ハイブリッドシステムのバッテリーとモーターなどがただの重量物としてのしかかってきてしまう訳です。
ここまで書いたら分かると思いますがクリーンディーゼル。これは高速道路なんかいいですよね。常にアクセル一定で走り続けて燃費を稼ぐ。さらにハイブリッドカーの燃料であるガソリンよりも1リッターあたり安い軽油を燃料としている。
渋滞路ではハイブリッド。高速など、1日の走行距離が長い場合はクリーンディーゼルに軍配があがる感じですね。これがプラグインハイブリッドだとまた話がちがってきますけどね。
今、ハイブリッドとクリーンディーゼルの走行コストはほぼイーブンであると言われています。ハイブリッドバッテリーがそれこそ10万キロで交換をしないといけないといた場合ならいざ知れず、おそらく生涯無交換で行けちゃうくらい性能があがってきています。
ディーゼルで1つ懸念があるとしたら触媒の寿命ですね。第一世代のクリーンディーゼルは触媒がよく壊れました。これが30万近くするんですよ。現在のマツダのクリーンディーゼルはどの程度もつのか?その辺を見極めなければ総合的なコストはわからないかなと。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
トヨタのハイブリッドは、寒冷地で渋滞等長時間停車を強いられた場合、ヒーターがほとんど効きません。あくまでも駆動用電池の充電の為だけのエンジン始動ですから、水温はみるみる下がります。
北海道で30プリウス乗ってますが25度くらいに設定すれば渋滞でも寒くはないですよ。
温まるまでは遅いですね。水温が55-60度以上でエンジンが止まるみたいでまだ寒いのに!と思う事はあります。
ハイブリッドのヒーターはシートヒーターなどを活用していくのがいいですね。
冷却水をつかう従来型のヒーターではちょっと厳しいかもしれないですね。
北海道ではハイブリッドバッテリーが厳しいですよね。
自分は寒がりなので、ヒーターはがんがん効かせたいです。
30系プリウス以降は改善されています。
10・20系、初代ハリアーHV・クルーガーHV・アルファードHVは効かなかったですね。
岐阜の-5℃程度で水温計は30分停車でクールレベルまで落ちました。
ですので長時間停車時は整備モードにしていました。
なるほど。意図的に整備モードで水温の低下を防いでいるとは・・脱帽です。20のプリウスならエアコンをONにしていればエンジンがかかりっぱなしだったような気もしましたが。30以降は複雑ですね。