電装系

要注意!ハイブリッド車のバッテリー上がりが分かりづらい事について

この前体験しましたが、改めて書いてみたいと思います。

それはハイブリッドカーのバッテリー上がりについて。

ハイブリッドバッテリーじゃなくて、いわゆるエンジンをかけるための補機バッテリーです。

最初に振り返っておきたいのは、普通のエンジン車でのバッテリー上がり。

エンジンをかけようと、プッシュスタートを押したりキーをひねったりすると、セルモーターがまわってエンジンがかかります。

多くの人がバッテリー上がりを認識するのは、エンジンが掛からなかったとき。

ちょっと詳しい人ならセルモーターの回り具合でそろそろバッテリー変えないとまずいなと、ある程度わかります。

外国車とかは急にセルモーターが回らなくなって前兆が掴みにくい車種もありますが。

基本、セルモーターが何らかの反応をして、それで判別できるので。わかりやすいです。

ではハイブリッド車はどうか?

ハイブリッドのバッテリー上がりがわかりにくい理由

ハイブリッドカーの始動をイメージしてみます。

プッシュスタートやキーをひねる

ハイブリッドシステムが立ち上がる

そのままシフトをDレンジに操作して走り出す

こんなフローになります。ハイブリッドカーのほとんどは、ハイブリッドシステムが立ち上がった後、EVモードで走り出します。

この間、エンジンが始動しません。

さらに多くのハイブリッド車って、エンジンを始動するためのセルモーターがないんです。

セルがキュルキュルと回るのではなくて、ハイブリッドモーターでクランキングするため、エンジンを始動するときも普通の車より振動が圧倒的に少ない。

エンジンがかかるときもわかりにくい。

ここまで書くと、なんとなくわかると思います。ハイブリッドって、走り出しまでがほぼ電気自動車なんです。

つまりバッテリーっていうのは、ハイブリッドシステムを立ち上げる役割をしています。

ハイブリッド車のバッテリー上がりがわかりにくいのは、メーターパネルに電気がちゃんとついているのに、システムが立ち上がらないから。

いつものようにメーターに電気がついてるのになんで進まないんだろう・・・。って。

メーターに電気はついてるけれど、実はハイブリッドシステムを立ち上げる電気まではない・・。

ガソリン車に比べると非常にわかりづらいんですよね。

そして、ほとんどのハイブリッド車ってバッテリーが室内にあることが多いです。

交換するのが手間なんです。完全にバッテリーが上がってしまうと、プリウスなどはバッテリー交換が大変です。

30プリウスや新型シエンタはリヤハッチを開けないとバッテリーが交換できません。

つまり

プレートキーを使って運転席の鍵穴から開錠

エンジンルームを開けて救援端子に12Vを接続

バックドアスイッチを操作してハッチを開ける

バッテリーを交換する

とこんなフローになるのです。バッテリーを交換するのも非常に手間です。

つまり、補機バッテリー上がりの前兆で、ハイブリッドシステムがうまく立ち上がらなくなったら早めに交換した方がいいということです。

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