この間、某車種の新車点検を行ったんですよ。
そしたらかなり驚いた。ブレーキブースターが強力なんですよ。
ブレーキ倍力装置というもので、ちょっとブレーキを踏んだだけで強力な踏む力に換えてくれるものがブレーキ倍力装置というもの。
このブレーキブースターですが、昔の車には付いていなかったんですよ。
ですが、ペダルタッチがかなりカッチリとしていました。
ブレーキブースターが強力だと、それだけブースターの圧力容量が大きくなっているのでペダルタッチはふわふわしてくるもの。
エンジンをかけているときはペダルを踏むと柔らかいでしょう?
試しにエンジンを止めてペダルを踏んでみてください。
これが自分の車か?というほどしっかりしたペダルタッチだと思います。
エンジンがかかっていないとインマニに負圧が発生しないのでブースターが働かないため。
ブレーキブースターが強力なアシストをしてくれるのはいいんですが、ペダルタッチがあまりにスポンジーになりすぎているのが現代の車だと思います。
スポンジーというのは、ブレーキラインにエアが混入してまるでスポンジをふんでいるかのようにペダルタッチがふにゃふにゃのことを言います。
このペダルタッチが本当に好きではない。
昔の車にはブースターが付いていなかったから、思い切り踏まないとブレーキは効かなかった。
これも現代の車に当てはめようとするとちょっと時代に合わない。
あまりペダルタッチが柔らかすぎると、エアが混入しているようだし何しろ不安が付きまとうものです。
これを解消するのに一番いいのがブレーキフルードのエア抜き交換及びブレーキホースの交換です。
ブレーキペダルを踏むとブレーキが効くんですが、ブレーキペダルを踏む→パスカルの原理で各タイヤのブレーキキャリパーやホイールシリンダーに同じ踏む力の圧力がかかり、ピストンを押し出してパッドやシューを押してブレーキを利かせるのがブレーキシステムの大まかな仕組み。
ですが、ここに若干のロスが発生するんですよ。それがブレーキホース。
普通のテフロンホースだと、柔らかくて弾力性がある。
そうすると、ブレーキペダルを踏んだら、ホースが膨張して圧力を多少逃がしてしまうんです。
この圧力損失がとてももったいない。
なので、ブレーキタッチw改善させたいのであれば、ブレーキホースはメッシュタイプにするのが有効なんですよ。ホースが膨張しないので、ダイレクトに踏む力が各ブレーキシステムに伝わる。それだけペダルタッチがカチッとするのが特徴なんですよね。
ブレーキホースは消耗品で、もしこのように純正のブレーキホースに亀裂が走っていたら危険ですので交換しないといけません。
ただ最近のブレーキホースはかなり耐久性が向上しています。もしちょっと前の車に乗っているのなら車検時にメッシュタイプのブレーキホースをチョイスしてみては?
メッシュだからといってもテフロンタイプと値段はさほどかわりません。
車検時に交換しないといけないのであれば、メッシュタイプを自分で購入しておいて
交換してもらいましょう。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。