この前、初車検で入庫してきた車ですが、すったもんだあったのでかいてみます。
その車は小型車で、買ってから初めての車検。
もちろん当社で販売した車両です。が、販売したセールスマンはすでに退職をしていて、アフターフォローがイマイチで、初車検までの間一度も整備などでの入庫がなかったです。
車検時期が近づいており、僕が電話コールをしてお客様と直接やりとりをして車検の段取りを組みました。
車検内容は、初車検だけあって、エンジンオイルの交換とオイルフィルターの交換、ブレーキフルードの交換にワイパーゴム位でした。
走行距離も2万キロに満たない状態で、程度は極上。
が、途中で事件が起きました。
これをみて、ハッと気づく人は流石です。
どういうことかというと、あろうことかこの車両、リヤナンバーに付けられている封印が左右逆についていたんです。
軽自動車には封印はないんですが、小型車にはリヤナンバーの左側のネジに封印があります。
この封印というものは、いじってはいけないもので、板金などでナンバーを脱着して修復する作業などが発生する場合にのみ、取り外してOKとしています。
もちろんその時は陸運局にいって、再封印をしてもらわないといけない。
困るのは、リヤナンバーの右側のネジに封印がついている状態では車検に通らないということ。
なんで左側にないといけない封印が右側にあったのか?
考えられる原因は2つ。
ディーラーでつけ間違えた。もしくは担当セールスがつけ間違えた。
このどちらかです。最近はディーラーがナンバーをつけた状態で新車を納入してきます。が、まれにナンバーを後からつけることがあるんです。
一応うちの会社も封印を取り扱える事業所なので、ナンバーのついてない車が先に入って、ボディーコーティングなどをしているときなどは、ディーラーの業販担当者はナンバーをあとでつけておいてくださいと。
おいていくことも考えられます。
そして、担当セールスがつけ間違えた。多分これが一番濃厚じゃないかな・・・。
業販をしているディーラー担当マンは毎日のように新車をあちこちにつけているわけであって、封印をそれこそ毎日のように触っています。
左右つけ間違えることなんか考えにくいです。
当社の当時販売していた担当セールスは若干の整備資格は持っていたものの、検査員の資格はないし車にそこまで詳しくないところがありました。
封印の重要性や向きなんか知らなかったのか?いずれにしろ、当社の失態なので、所属長と僕でお客様に謝罪をしてきました。
ナンバープレートに残った跡が気になるようなら再発行しますと伝えましたが、お客さんはそんなのいいよと言ってくださったので、粗品をお渡ししてきました。
途中法定点検なんかで入庫していれば、気がついたんだろうけど、初車検で封印が逆についているなんて、まさかの出来事すぎてびっくりしました。
きっと最初に発見した整備主任も、頭の中が一瞬混乱したかもしれません。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。