ハブボルトの交換と作業性

ダイハツL160Sのムーブのフロント左側のハブボルト(クリップボルト)、いわゆるハブのボルトが車検で預かった際に駄目になっていた。当然交換しないといけないんですが、こいつがちょっと曲者だった。
通常クリップボルトはハブの裏側から、たたいて挿入するものである。
しかし、整備の現場ではいろいろと考えて、ねじ込んで引っ張り出すというやりかたも使われているのが現状である。そのほうが、工賃がかからないからだ。
ハブの裏からたたいてクリップボルトを挿入する際には、ハブを脱着しないといけない。
このムーブはどうやってもだめだった。ハブを外さないことには、クリップボルトを打ち抜くことすらできなかったらしい。

sb-log552-01

で、ハブを抜くためにスライディングハンマーでガシガシやったら、ベアリングまでお亡くなりになってしまった。通常、スナップリングがついているのでベアリングはぎりぎりセーフになる予定だったんだけど。
不可抗力である。整備指数はクリップボルトは1、5時間。ハブのベアリングの交換は2時間。
この0,5時間の差と部品代。この辺が困ってしまう。工賃で3000円くらいの差。
そして部品代。お客さんに話して部品代をもっていただく事になりました。
工賃の差額は請求しないと。
クリップボルトを交換するには、いろいろと試練があるものだなとつくづく思いました。
僕は整備主任をその車両で行っていて、作業者は僕じゃないんですが、不可抗力だなと思ってしまいました。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする