ハブボルト・別名クリップボルトとも言います。DIYでタイヤ交換をしようと思ったら、ネジ山がなめてしまった・・・。
こんな経験がある人もいるかと。結構血の気が引いていくようなショックさですよね。
今回はこのハブボルトについて。
ハブボルトの交換依頼が多いのは、タイヤ交換の時期です。一番は冬にスタッドレスタイヤに交換しようと思ったら緩まない・・。自分で交換していたら折れてしまった・・。そういうパターンで入庫してくるのがほとんどです。
ネジ山が少しなめたくらいならダイスを使って、ネジ山のみ修正することも可能です。ですが、なめている状態がひどかったり折れてしまったりすると交換しないといけません。
目次
ハブボルト交換時期は?
ハブボルトの交換時期はどんな場合?
前述した通りで、ネジ山が修正不能なくらいなめてしまったり折れてしまったりしたとき。あと、過剰なトルクで締め付けられていると、抑えているツバの部分に亀裂がはいってきます。
この部分は気がつきにくいので、車検時などに点検しないとダメ。
ハブボルトの交換時期は、修正不能なほどネジ山がなめてしまった場合・折れてしまった場合・受けの部分に亀裂が入ってる時などが挙げられます。
ハブボルト交換費用はどのくらい?
ハブボルトの多くが交換するのにこんな状態になります。
奥にハブボルトを抜くだけのスペースがあればいいんですが、ない場合はハブを車から脱着しないといけない。
当然そうなるとベアリングも交換しないとまずい。工賃が結構かかります。
ハブボルトの交換は、基本は圧入です。裏からたたきこむか、プレスをつかうか。
ただ、ハブボルト自体をねじ込んでいく方法もできなくもありません。これはお客さんと要相談ですね。時間もかからないし工賃も抑えられます。
ハブボルトはタイヤとハブをつなぐ大変重要なネジです。
ここに下手な潤滑剤を塗布してはダメです。特にモリブデン系の潤滑剤はまずい。モリブデン系の潤滑剤を塗布すると、オーバートルクになりがちです。
トルクレンチを使用しているとわかるんですが、普段ならこのくらい締め付けをしているのに、トルクレンチがカチンと言わない・・。
こういう場合はなんらかの潤滑剤が塗布されてる場合が多いです。ハブボルトのネジが渋いという場合は下手な潤滑剤は塗らないで、逆にパーツクリーナーでホイールナットとハブボルトを綺麗に掃除したほうがいいです。
ハブボルトの交換費用は6000円〜50000円くらいかかってくることがあります。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。