先月ホンダより結構大規模なサービスキャンペーンが発表になりました。内容はエンジンを始動するスタートスイッチの不具合です。
この前偶然にも不具合として出ている車両が入庫して、ホンダディーラーとやり取りしたので、ちょっと書いてみたいと思います。
まずはサービスキャンペーンの内容から振り返ってみます。
エンジンスタートストップスイッチ及びパワースイッチにおいて、スイッチ内部回路の電流保護が不適切なため、スイッチ内部のコンタクトラバーに含まれるシリコンが接点に付着した状態でスイッチ操作を行うと、絶縁被膜が生成されることがあります。そのため、接点が導通不良となり警告灯が点灯するおそれがあります。
ホンダHPより引用
以上がな内容です。
先日入庫してきた車は、ちょうどその不具合を発生していました。
サービスキャンペーンの内容では警告灯が点灯すると書いてあります。実際に点灯していたのはこちらのランプ。
左上のキーの警告灯です。この警告灯の意味は何か?
エンジンスイッチを”//”にしたときに、数秒間点灯して消えるのが正常です。
エンジンスイッチを”//”にしても点灯しない場合や数秒経っても消灯しない場合、運転中に点灯した場合は、Hondaスマートキーは使わずに内蔵キーを使い、ただちにHonda 販売店で点検を受けてください。
ホンダHPより引用
最初は電池切れか何かなのかな?とオーナーは思ったそうで、電池を変えてみたけど改善しない。
ちょうど車検で入庫という事だったので、もしやと思いホンダディーラーに聞いたらビンゴでした。
どうやら今回のサービスキャンペーンでスタートスイッチの不具合が発生すると、この警告灯が点灯することがあるそうです。
サービスキャンペーンの説明には警告灯が点灯するとまで記載されています。
ただそれだけなのかなと、ディーラーメカニックに聞いてみたら、もしかしたらエンジンが始動できなくなったり、ハイブリッドシステムを起動できなくなるかもしれないとの事。
確かにスイッチ自体が駄目になってしまえばエンジンはかけられないことは明白です。
多分末期症状になると、キーを認識しなくなったりスイッチの接点不良でエンジンがかからなくなる恐れに発展するかもしれません。
このサービスキャンペーンですが、現在発表されている台数がなんと1,173,658台となっています。100万台オーバーです。
ディーラーメカニックの話によると、どうやらさらに台数が拡大する情報が入ってきていると言っていました。
このスイッチ、軽だろうが小型だろうが普通車だろうが全て同じタイプです。
台数は相当数にのぼるのもうなずけます。
では、スイッチの交換作業はどの位時間がかかるのかというと、車種によってバラバラです。
ヴェゼルなどは比較的容易に取り外しができるそうですが、Nシリーズはなかなか面倒なんだそうです。
30分弱はかかってくるから、いきなりディーラーに飛び込んでも対応は難しいと言っていました。
やはり予約を入れないと駄目ですね。町工場で代わりに作業をしてもらえるかというと、地域ディーラーで違いが出ると思います。
僕が管轄している地域ではホンダのリコールは全てディーラー対応です。スズキやダイハツ、スバルなどは代行して作業させてもらえます。この辺りは地域性によって変わってくるかもしれません。
いずれにしろ、ランプが点灯したら不具合が進んできているので早めに交換をしてもらってください。
僕がやってるYouTubeチャンネルでは、オイル交換にまつわることもたくさん実験しているのでよかったらチャンネル登録おねがいします。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。